1階に木造り風大浴場「渓谷の湯」、地下1階に石造り風大浴場「湯里」があり、時間帯で男女入れ替えとなる。いずれも大きな湯船が5つあり、多人数に対応すべくカランが一列にずらっと並ぶ。典型的な団体客向け大浴場の雰囲気だ。ゲルマニウムや健緑石、トルマリンといった鉱石で湯船ごとの個性を示そうとしているが、その違いを実感するには至らない。むしろ湯温の差をもっとハッキリさせるとか、ジャグジーなどの設備を検討するなどしたほうが、客の満足につながるのではないだろうか。「木造り」は湯船のふちに板を貼り付けただけだし、「石造り」にいたっては黒御影調タイルではないか。
いずれの浴室も露天風呂はふちに石を並べた岩風呂風。バルコニー的な構造であるため完全な開放空間ではない。内湯同様、鬼怒川に面しているのだが、対岸にも建物があるため、必要以上に目隠しがされているのは残念だ。温泉目当ての客が不満に思う点でも、一般的にはこれで良しなのかもしれないが。
鬼怒川温泉ホテル
源泉/鬼怒川温泉(単純温泉)
住所/栃木県日光市鬼怒川温泉滝545 [地図]
電話/0288-77-0025
交通/東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅より旅館循環バスで約7分
国道121号線で鬼怒川温泉街へ
料金/大人1,050円 ※フェイスタオル・貸しバタオル付
時間/13:00〜(火曜日は14:30〜)