旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
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行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

飯山温泉

ふるさとの宿(厚木市飯山) ※2019/12/30閉館

ふるさとの宿(厚木市飯山)飯山温泉は飯山観音下より小鮎川沿いに5軒の宿が点在する。このうち飯山観音に最も近く、参道入口の赤い橋(庫裡橋)を渡ったところにあるのが「ふるさとの宿」だ。飯山観音長谷寺は坂東三十三ヶ所の第六番札所として知られ、参詣がてら入浴に立ち寄る人も多いのではないだろうか。むかしは何という屋号だったのか調べてみると、昭和41年の時点で「ふるさと旅館」と言っていたようだ(市民かわら版-今昔あつぎの花街)。厚木の旧市街地は明治以降に花街として栄えたが、飯山にはいまでも数軒の置屋があり、地元では「飯山芸者」と呼ばれている。ふるさとの宿にも、もちろんコンパニオン宴会の宿泊プランがある。

ふるさとの宿(厚木市飯山)ふるさとの宿(厚木市飯山)

敷地内の庭園はお見事。池や水車小屋まであって野趣に富んでいる。またしても赤い橋を渡って玄関へ。フロントで料金を支払うが、いまホームページで確認してみると、入浴料は800円・タオルは200円。タオルを持参したのに、その有無を尋ねられることもなく1,000円取られたのだが…。脱衣所は棚しかないので、貴重品はフロントで預かってもらう。紙に名前と時間を記入するが、1時間の制限はこれで確認しているのだろう。

タイル張りの浴室は、室内の半分を湯船が占め、半分は洗い場兼露天風呂への通路。7つのカランが横一列に並んでいる。旅館の浴室としてはいたって普通。露天風呂のほうが風情があっていい。大きな石を積み上げ、高さ1mほどからお湯が流れ落ちてくる。湯船のまわりを植栽と竹垣風の塀が囲み、その向こうには雑木林が見える。欲を言えばもう少し塀を下げて開放感が欲しかったな、と。

無色透明のお湯は、pH10.4という国内屈指の強アルカリ泉。湯船では循環処理をしているため、個性があまり感じられないし、湯垢もちょっと気になった。しかし、源泉のらしさを実感するならばカランのお湯。すべすべした肌ざわりとかすかな硫化水素臭。パンフレットによると「当館近くの河川改修の際に出現した多量の火山灰層。その下に何かがあると、天啓を受けたごとく掘削を開始したところ、ついに当地唯一の天然温泉が滾々と湧き出しました」とのこと。というわけで、カランのお湯をさんざんかぶって浴室をあとにした。

ふるさとの宿
源泉/飯山温泉(単純温泉)
住所/厚木市飯山5547 [地図
電話/046-241-1106
交通/小田急線本厚木駅よりバス15分「飯山観音前」停すぐ
    国道246号線「市立病院前」交差点より県道60号線経由で約5.6km
料金/800円(1時間)
時間/11:00〜20:00

飯山温泉旅館組合
飯山芸妓置屋組合
厚木市観光協会


飯山観音飯山観音
飯山観音飯山観音
飯山観音長谷寺(ちょうこくじ)は真言宗の古刹。本尊の十一面観音像は縁結びに御利益があるという。春には約2000本のソメイヨシノが咲き、桜の名所としても知られている。

飯山本陣(厚木市飯山) ※2011/2/28に廃業

飯山本陣(厚木市飯山)飯山温泉の周辺を車で走っていると、飯山本陣の日帰り入浴の看板をあちこちで見かける。飯山温泉ではすべての旅館が日帰り入浴を提供しているわけではないため、こうした看板はふらりと立ち寄るには大変ありがたい。県道から奥に引っ込んでいるものの、のどかな環境の中に全景を現しているのでわかりやすい。鉄筋コンクリート造2階建で客室は12室。旅館としての規模は大きくはないが、コンパニオンプランを売りにしたサービスでは知られているらしい。

館内1階の奥に浴室がある。カラン6つに湯船1つがあるのみで、換気が悪いのか室内は湯気で真っ白。滴となってポタポタ落ちてくる。窓ははめ殺しで、上段がわずかに開いているのみ。外の景色をうかがうこともできない。開いたとしても田園風景か小高い山が見えるだけだと思うが。室内は白や茶のタイルで、湯船は黒タイル。電気がついていても薄暗い。

湯船は7帖ほどだろうか。お湯は循環式で、特徴が感じられない。脱衣所には分析書がないし、ネットで調べても泉質はわからない。そもそも温泉(または鉱泉)なのだろうか、という若干の疑念も。井戸水であろうと、水道水であろうとこの際どうでも良いが。温泉旅館というより宴会旅館と言ったほうが的を得ているのではないだろうか。

飯山本陣
源泉/飯山温泉(泉質不明)
住所/厚木市飯山4858-1 [地図
電話/046-242-3030
交通/小田急線本厚木駅よりバス16分「志田原」停徒歩1分
     国道412号線「吾妻団地」交差点より県道60号線
     駐車場30台分あり
料金/1,000円
時間/11:00〜20:00

(追記-2011/8/18)
2011/2/28をもって廃業したようです。

美登利園(厚木市飯山)

美登利園(厚木市飯山)美登利園(厚木市飯山)美登利園(厚木市飯山)
飯山温泉は東丹沢の山裾にあり、坂東三十三ケ所の第六番札所・飯山観音長谷寺の周辺に点在している。小鮎川に沿いに5軒の旅館があり、それぞれがコンパニオンプランを目玉とした宴会旅館。美登利園は県道より引っ込んだ高台に位置し、のどかな雰囲気に囲まれた大衆的な佇まいだ。客室15、収容90名で大広間などを完備。本館と別館からなる館内は、土地の高低差に合わせて迷路のように複雑な構造だ。

美登利園(厚木市飯山)まずは1階奥にある内風呂へ。6帖大の浴室には岩を並べてつくった湯船と、4つのカラン。窓の外には建物があるので曇りガラスは仕方がないが、昼は明るい日差しが入ってくる。お湯は循環とかけ流しの併用で、どういうわけかかなりぬるめだった。脱衣所に成分分析書の類はなかったが、その代わりに「源泉名 光明石」(光明石の文字をテープで隠した跡あり)という貼り紙があった。ネットでこの旅館の源泉について調べてみると、アルカリ鉱泉を使用しているとのことだが、その泉質は不明。温泉としての成分を満たなさいぶんを、天然鉱石による人工温泉で補っているということか。お湯自体に特徴は感じられなかった。

美登利園(厚木市飯山)露天風呂は離れたところにあるため、もう一度服を着る。2階でサンダルに履き替えたら外通路へ。さらに高台にあるため、鉄骨のスロープ、そして畦畔のような小道を50mくらい(?)歩いていく。すると男湯、女湯、貸切風呂の3つの門構えが見えてくる。建物のように見えるがそうではなく、暖簾をくぐるとその裏側に棚が設えてあり、そこが脱衣スペース。いきなり開放的な露天風呂の空間が広がっている。山の雑木林が眼前に迫り、上々の風情。ちょうどいい温度のお湯が2ヶ所から注がれていて、あふれたぶんは洗い場のほうに流れていく。設計施工の妙と言うべきか。

美登利園(厚木市飯山)美登利園(厚木市飯山)美登利園(厚木市飯山)

泉質に温泉らしさは感じられなかったが、新宿から約1時間の距離でこの風情なら満足度は高いはず。とはいえ七沢温泉とは甲乙つけ難しであるが。帰りに缶のウーロン茶を貰うが、フロント前の小さなロビーではなんだか落ち着かず、車中で飲むことにした。館内または庭にでもゆっくりできる休憩所があれば…、と思う。

美登利園
源泉/奥飯山鉱泉(泉質不明)
住所/厚木市飯山5157 [地図
電話/046-241-2577
交通/小田急線本厚木駅よりバス15分「飯山温泉入口」停徒歩6分
     国道246号線「厚木市立病院」交差点より県道60号線(厚木清川線)
     ※無料駐車場50台分あり
料金/1,000円
時間/11:00〜15:00

飯山観光協会
厚木飯山旅館組合
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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
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・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
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