陣馬山の南麓に点在する3軒の旅館のうち、いちばん奥に位置するのが姫谷だ。こじんまりとした山の宿の雰囲気なので、田舎風情をダイレクトに感じることができるだろう。しかし、宿泊者のチェックイン前だったからか館内は薄暗く、建物の年季とともに鄙びた印象も。テレビの旅行番組では何度か取り上げられたらしいが、狭いロビーには鹿の頭部の剥製(トロフィー)が飾られていたりして、なんだか落ち着かない。湯あがりにはお茶のサービスがあるのだが、もっと広々とした場所で寛ぎたかった。わがままだろうか。
建物の裏側の通路の先に浴室がある。斜面に面して建っているため、通路の時点からして崖がすぐそばに迫っている。そして崖は浴室の壁の一部と化し、露天風呂にまで続いている。浴室では湯気によって岩肌には苔がびっしりと蒸し、余計にじめじめして見える。灯篭やカエルのオブジェを配し、屋内にいながらにして露天気分というわけか。タイル張りの湯船にはジャグジーの噴射口が2ヶ所設けられているが、湯船がいびつな形をしているせいで、お湯がぐるぐると渦を巻いている。そもそも浴室は25坪あるというが、そんなに広さを感じさせないのは薄暗さのせいか。それとも湯船自体が小さいからか。
露天風呂があるのは陣馬の湯で唯一だ。山の斜面のわずかなスペースを平らにして湯船をつくっている。谷底に栃谷川の流れと鯉が泳ぐ池を見下ろし、あとは間近に迫る山のみ。半分は客室からの目隠し用に塀を設けているが、もう半分はありあわせの材料を活用した手づくり仕様。内風呂では循環式だったが、露天風呂ではかけ流し。ところで陣馬の湯では3軒とも泉質は謎だが、姫谷では「トゴールウォームタイト成分表」なる独自の分析表を掲示していた。調べてみると天然鉱石を使用した人工温泉とのことで、数社から製品が販売されている。結局のところ陣馬の湯って何なんだ?と疑いたくもなるが、泉質うんぬんよりも、ハイカーの疲れを癒したり、自然に囲まれたロケーションで英気を養ったりという転地効果のほうがむしろ重要なのだろう。
姫谷
源泉/陣馬の湯(泉質不明)
住所/相模原市緑区吉野1846 [地図]
電話/042-687-2736
交通/JR中央線藤野駅よりバス4分「陣馬登山口」停徒歩30分
料金/1,000円
時間/11:00〜15:00
・姫谷(参考サイト)−産業Navi
・藤野観光協会
建物の裏側の通路の先に浴室がある。斜面に面して建っているため、通路の時点からして崖がすぐそばに迫っている。そして崖は浴室の壁の一部と化し、露天風呂にまで続いている。浴室では湯気によって岩肌には苔がびっしりと蒸し、余計にじめじめして見える。灯篭やカエルのオブジェを配し、屋内にいながらにして露天気分というわけか。タイル張りの湯船にはジャグジーの噴射口が2ヶ所設けられているが、湯船がいびつな形をしているせいで、お湯がぐるぐると渦を巻いている。そもそも浴室は25坪あるというが、そんなに広さを感じさせないのは薄暗さのせいか。それとも湯船自体が小さいからか。
露天風呂があるのは陣馬の湯で唯一だ。山の斜面のわずかなスペースを平らにして湯船をつくっている。谷底に栃谷川の流れと鯉が泳ぐ池を見下ろし、あとは間近に迫る山のみ。半分は客室からの目隠し用に塀を設けているが、もう半分はありあわせの材料を活用した手づくり仕様。内風呂では循環式だったが、露天風呂ではかけ流し。ところで陣馬の湯では3軒とも泉質は謎だが、姫谷では「トゴールウォームタイト成分表」なる独自の分析表を掲示していた。調べてみると天然鉱石を使用した人工温泉とのことで、数社から製品が販売されている。結局のところ陣馬の湯って何なんだ?と疑いたくもなるが、泉質うんぬんよりも、ハイカーの疲れを癒したり、自然に囲まれたロケーションで英気を養ったりという転地効果のほうがむしろ重要なのだろう。
姫谷
源泉/陣馬の湯(泉質不明)
住所/相模原市緑区吉野1846 [地図]
電話/042-687-2736
交通/JR中央線藤野駅よりバス4分「陣馬登山口」停徒歩30分
料金/1,000円
時間/11:00〜15:00
・姫谷(参考サイト)−産業Navi
・藤野観光協会