
日帰り入浴は1時間制だが、「長く浸かっていると温まりすぎちゃうから」とのこと。「30〜40分を目安に」と念を押されてしまった。箱根で入浴料1,000円は相場だが、せっかくお金を払って訪れているのだから、のんびり浸かっていたいとは誰しもが思うこと。それなのに、わずか30分で1,000円とは庶民感覚からかけ離れた贅沢。ちなみに料金を支払うのと同時に、時間を記した紙切れを渡され、帰りに回収するシステム。フェイスタオル付きというのが、せめてもの良心か。

無色透明の温泉がかけ流しされており、肌ざわりもよく、身体がじんわりと温まる。壁一面に書かれた名湯自慢をひとしきり読んでいるうちに、確かにこれはのぼせる温泉だな、と。数ヶ所の医大や柏市の整形外科、県内だと七沢リハビリ病院など、「医師から推薦状を戴いている」といった説明がつらつら。
ままね湯とは、「まま」(土手)の「ね」(根=下)より源泉が湧き出していることにちなむ。源泉は5本あり、夏の暑い時期などは捨てている状態だとか。ますとみ旅館とは、初代増次と女将富美から一字ずつ採ったもの。大正14年に開業。老舗の堅苦しさを感じさせない、和モダンな宿だ。
ますとみ旅館
源泉/湯本温泉(単純温泉)
住所/足柄下郡箱根町湯本656
電話/0460-85-5775
交通/箱根登山鉄道箱根湯本駅より徒歩5分
国道1号線「旭橋」際
※無料駐車場8台分あり
料金/1,000円(1時間・タオル付き)
時間/11:00〜19:00、不定休