
「小川源」は烏来温泉のメインストリートの中程にある温泉施設。エントランスは日本の温泉旅館っぽい感じ。台湾では大浴場という概念が浸透しておらず、入浴は日本で言うところの貸切風呂あるいは家族風呂が主流。しかし小川源ではそうした「個人池」のほかに、いわゆる日本と同じ大浴場「公共池」がある。
まず入口で暖簾をくぐる前にカゴに入ったフェイスタオルとバスタオルを渡される。そして服を脱いだら、カゴごと浴室に持って入るのが台湾流。カゴは浴室内にある棚に入れておく。
すべて内湯で、43〜44度はあろうかという高温風呂のほか、下からブクブク出るジャグジーとバイブラ湯、そして打たせ湯がある。これらブクブク系は一定の時間が経つと止まってしまうのだが、センサーに手をかざすとまた動き出す。
湯上りはバスタオルにくるまり、浴室内に並んでいる椅子に座ってまったりするのが台湾流。カゴごと持って浴室に入るのはこのため。汗が引いてから着替えるのだが、ほかの客の様子を見ていると、お湯に使っている時間よりまったしている時間のほうが長いのではないだろうか、と思う。身体を洗ってから入浴するといった基本的なルールは日本と同じ。
ガイドブックにも載っているので日本人の利用者も多い。北投温泉の次に訪れるとするなら烏来温泉。小川源のような温泉施設が並んでいるので、ぜひ台湾流を味わってみてほしい。

小川源
源泉/烏来温泉(弱アルカリ性炭酸泉、源泉80〜86℃)
住所/台北県烏来郷烏来村烏来街32号
電話/+866-2-2661-6222
交通/烏来バス停より徒歩3分ほど
料金/250元(公共池)
時間/8:00〜24:00、無休
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バスは台北火車駅前の公園路(青島西路との角あたり)から出ている。
系統番号はないが、方向幕には「烏来」、側面には「新店客運」と書いてある。
運賃は前払いで70元。所要1時間20分。
途中でMRTの新店駅を経由し、そこからだと40分、40元。烏来は終点。