旅は哲学ソクラテス

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混浴

古湯坊源泉館(山梨県身延町下部)

古湯坊源泉館(山梨県身延町下部)毎月26日を「風呂の日」と称してイベントや割引を行う温浴施設もあるが、山梨県の下部温泉では古湯坊源泉館橋本屋大黒屋の旅館3軒が無料入浴を実施している。今回は「武田信玄公かくし湯大岩風呂」が自慢の古湯坊源泉館を訪ねた。源泉、泉質、引湯、給排湯方式、加水、新湯注入率の各項目について日本温泉協会より最高評価「オール5」の認定を受けた、いわば本物の温泉だ。

古湯坊源泉館(山梨県身延町下部)知名度のわりに下部の温泉街は鄙びた雰囲気だが、奥まったところに位置する源泉館は、ひと昔ふた昔前の観光ホテルといった印象。屋号よりも大きな「自然湧出 源泉かけ流しの宿」の看板を掲げている。ここで受付を済ませ、入浴は神社の鳥居をはさんで隣にある「別館ホテル神泉」にて。こちらの建物もかなり年季が入っている。

古湯坊源泉館(山梨県身延町下部)脱衣所こそ男女別だが、浴室は混浴。女性客はバスタオル(ガーゼ地)持参とのこと。

湯船は大小2つで、上段の源泉沸かし湯は3〜4人が精一杯の広さ。階段を下りて下段は広さ15帖ほど、約30℃の源泉そのままを使用しており、岩盤の割れ目から毎分415リットル湧き出しているという。全国的にも珍しい、いわゆる「足元湧出温泉」だ。

古湯坊源泉館(山梨県身延町下部)事前にYOUTUBEで予習しておいたが、身体を洗ったら、まず約30℃の源泉に20分。そのあと沸かし湯に2〜3分。これの繰り返し。逆ならまだしも、最初から冷たいのは気合いを要す。そして沸かし湯につかってもちっとも温まらない。真夏なら気持ち良かろう。とはいえ、繰り返して入浴するうちに身体の芯まで温泉が染み入るような気がしてくる。

武田信玄が川中島合戦での傷を癒したとの歴史を持ち、温泉旅館としても約250年の歴史があるという。すがる思いで湯治に訪れる客も多いようだ。

古湯坊源泉館
源泉/下部温泉(単純温泉)
住所/山梨県南巨摩郡身延町下部45 [地図
電話/0556-36-0101
交通/JR身延線下部温泉駅より徒歩15分
     国道52号線「上沢」交差点より国道300号線・県道415号線経由で約4.2km
料金/1,000円
時間/10:00〜14:00(うち2時間、受付13:00まで)

もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)

塩原温泉郷の11ヶ所の温泉のうち、福渡温泉から3kmほど西に位置するのが古町温泉だ。大型ホテルを中心として組合加盟の宿泊施設は15を数える。かつては団体客の受け入れで賑わったであろうホテルも、大江戸温泉物語、伊東園、おおるりの格安チェーンホテルへと転化したのは時代の流れだろうか。そんな古町温泉にも露天風呂の共同浴場が1ヶ所だけある。

塩原バレーライン(国道400号線と北側で並行)沿いの古町県営駐車場に車を置き、箒側沿いの遊歩道を東に歩いていく。渓流釣りを楽しむ人たちを横目に歩くこと約1km、見晴台釣堀の色とりどりの幟旗が見えたらすぐそばに架かる紅の吊橋を渡る。橋のたもとにあるのが「もみじの湯」。

もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)
もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)

温泉街の規模や箒川を目の前にした開放的な立地ゆえ、露天風呂には簡易的な板塀が立ち、三方を囲っただけの脱衣所では布をカーテン代わりにすることもできる。湯船は小判型で3:2くらいの割合で仕切っている。無色透明の源泉はかなりの熱湯だが、仕切ることによって流れ込む湯量を制限しており、わりと温めだった。目の前を箒川が流れるが、川に面した板塀だけ低くし、その上にすだれを立てている。残念な気もするが、苦肉の策というべきか、もしかしたら管理者の抵抗か。大型ホテルを眺めながら入浴するのもおつな気分だ。ちなみに真正面に建つのは「塩原もの語り館」で、駐車場の利用は来館者のみ。

もみじの湯(栃木県那須塩原市塩原)福渡温泉の「岩の湯」「不動の湯」よりもさらに安く、料金は100円。日の出から日没まで開放しており、またいちおうの目隠しがあるため、混浴とはいえ女性でも利用しやすいかもしれない。ちなみに水着やタオル巻きは不可。

終始ひとりだったので、のんびり入浴することができた。新緑の時期も良いが、「もみじの湯」というだけあって紅葉の時期はもっと良さそうだ。

もみじの湯
源泉/古町温泉(ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉)
住所/栃木県那須塩原市塩原 [地図
電話/0287-32-4000(塩原温泉観光協会)
交通/東北道西那須野塩原ICより国道400号線で約16km
料金/100円
時間/日の出〜日没

塩原温泉旅館組合



古町温泉とひと続きの門前温泉には「塩原温泉湯っ歩の里」がある。
日本最大級の足湯(延長60m)とのこと。
住所/栃木県那須塩原市塩原602-1 [地図] 電話/0287-32-3101
料金/大人200円、小中学生100円、幼児無料
時間/9:00〜18:00(12〜3月は17:00まで)、毎週木曜日定休(祝日の場合は翌日)

不動の湯(栃木県那須塩原市塩原) ※2015/6/1閉鎖

不動の湯(栃木県那須塩原市塩原)不動の湯(栃木県那須塩原市塩原)不動の湯(栃木県那須塩原市塩原)

塩原温泉郷福渡温泉の露天風呂は「岩の湯」のほかにもう1ヶ所ある。福渡不動吊橋を渡り、たもとにある岩の湯を背にして川沿いを歩いていく。しばらくすると「森林浴コース」となって木立ちの中の遊歩道となる。吊橋から400mほどだろうか。丸太を組んだログハウスの建物(正確には三方を囲っただけの脱衣所)が見えたら、そこが「不動の湯」だ。岩の湯と同じくステンレスの筒(料金箱)に200円を入れる。

不動の湯(栃木県那須塩原市塩原)湯船は1つだけ。ひょうたんのような形をしており、法面に設けられた木筒から勢いよくお湯が注がれている。湯船では抹茶色に茶色を混ぜたような色をしており、濁りはないが、湯船の底には湯の花が沈んでいる。鉄サビに似たにおいもあって、岩の湯とわずかしか離れていないのに個性は異なるのが面白い。やや温めなので、のんびり長湯するのもよいだろう。

ここも混浴で、水着やバスタオル巻きは不可。遊歩道の突き当たりにあるため、時間帯とタイミングによっては女性も利用しやすいか。少し離れたところに「不動乃足湯」もあるので、そちらを利用するのも手だが(6:30〜21:00・無料)。箒川の支流に面し、立ち上がれば岩場の水の流れ。渓谷と森林浴が両方楽しめるし、ひっそりとしたロケーションが素晴らしい。

不動の湯
源泉/福渡温泉(ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩泉)
住所/栃木県那須塩原市塩原 [地図
電話/0287-32-4000(塩原温泉観光協会)
交通/東北道西那須野塩原ICより国道400号線で約13km
料金/200円
時間/6:30〜21:00

塩原温泉旅館組合

(追記-2015/5/31)
風紀を乱す行為が多発しているため、2015/6/1より不動の湯は無期限閉鎖となった。
→塩原温泉情報:5月31日 不動の湯閉鎖のお知らせ


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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
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・大人530円(12歳以上)
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