興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。
土肥温泉の歴史は古く、江戸時代に土肥金山の坑口から湧出したのが始まりだという。海水浴場から土肥港にかけて大型温泉ホテルが建ち並ぶが、今回は地元の共同浴場へ。国道裏の狭い通りから、アパートと民家の間を入っていく。看板には元湯温泉とともに水中共同浴場の名前も。地元の水中区が管理する施設だが、一般客も300円で利用できる。
南陽市の赤湯温泉は開湯920年。市街地にあって温泉街の風情はないが、旅館14軒のほか、共同浴場が3軒存在する。このうち「湯こっと」は老朽化したとわの湯、あずま湯を統合し、2022年に新設された。規模も大きく、観光客でも利用しやすい施設と言える（ほか2軒は赤湯元湯、烏帽子の湯）。共同浴場といえばシャンプーやボディソープの備え付けがないのは一般的だが、こちらでは使い切りパウチが貰える。それでいて入浴料300円は安い。
浴室は左右壁側に洗い場、そして楕円形の湯船。熱め、ぬるめに仕切られているが、正直なところその差はよくわからず。源泉は60.4℃と高いため加水しているというが、かけ流しでやや白色濁りあり。露天風呂は屋根がかかっているので半露天と言えるが、上部の窓から湯気が抜けて、植栽の縁に腰かければ若干涼めるかも。欲を言えばベンチを置いてほしいくらい。ちなみに露天風呂は循環濾過あり。（写真は赤湯温泉湯こっと公式サイトより転載）
山形県と宮城県の県境をなす蔵王連峰。西麓の山形県側、標高900mに湧くのが蔵王温泉だ。開湯は西暦110年というから、約1900年前。日本武尊の蝦夷征伐に従軍した吉備多賀由が発見したのだという。古くは高湯温泉の名で、山岳信仰の修験者などにも多く利用されてきた。温泉街には大小の温泉旅館が建ち、日帰り温泉施設も何軒か営業しているが、今回は共同浴場を訪ねた。上湯、下湯、河原湯の3軒は歩いて数分の距離にあって、いずれも入浴料は200円、入口には料金箱がある。
温泉街の中心は高湯通り。旅館や商店と並んで、蔵王温泉が発祥だというジンギスカンの店も。そして、高湯通りのいちばん奥にあるのが上湯共同浴場。素朴な佇まいに心が躍る。脱衣所はもちろん棚のみ。浴室には湯船があるのみ。湯船からお湯をすくってかけ湯をする。温泉はとうとうと注がれ、青みがかって透明感があるのは新鮮な証。全国屈指、pH1.6の強酸性だ。
高湯通りを戻ったところに下湯、脇道にそれると河原湯がある。3軒の共同浴場は差し水によって、上湯40℃〜42℃、河原湯42℃〜44℃、下湯44℃〜46℃に調整されているというからお好みでどうぞ。また、入口のドアはタイマーによって22時に自動的にロックされるようだ。共同浴場めぐりの際は上湯の手前にある共同駐車場（無料・台数少ない）、もしくはロープウェイ駅（夏期無料）を利用のこと。
シダトモヒロ
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