旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

伊東温泉

和田湯<和田寿老人の湯>(静岡県伊東市竹の内)

和田湯<和田寿老人の湯>(静岡県伊東市竹の内)伊東市街地に10軒ある共同浴場をご紹介するのも、和田湯でおしまい。伊東駅の南東約1kmの位置にあり、バイパスではないほうの国道135線に面している。建物は市内の共同浴場でも1、2の規模を誇り、「和田湯会館」という名称。1階に浴室、2〜3階は財産区の会議室。外観は擬洋風で、2008年に新築された。外壁側面には「徳川将軍家献上の名湯、伊東最古の和田の大湯」と記されている。慶長3年(1598)に湯小屋が建てられたのが発祥で、三代将軍家光の時代には船でお湯が運ばれ、湯治に使用されたという。また、玄関前の石碑によると、昭和11年に伊東を訪れた種田山頭火は、滞在中にたびたび和田湯で入浴したという。このようなことから、和田湯は伊東を代表する共同浴場だと言える。

和田湯<和田寿老人の湯>(静岡県伊東市竹の内)通りをはさんで駐車場は12台分。しかし昼間から満車状態。徒歩でもひっきりなしに客が訪れる。ほとんどが地元住民だが、ローカル色は薄いので観光客も利用しやすいはず。入館するとロビーの先に小さなフロントがあって、暖簾が2つかかっている。券売機はフロントの真向かい。暖簾をくぐると脱衣所で、下足棚はその一角にある。ロッカーは室内にL字型にしつらえてあるが、その多くは鍵が付いていない。地元の人は身軽な格好で来るので、カゴを使う人も多い。

浴室は左右に7人ずつの洗い場、中央に湯船という配置で、出入口側には2つの立ちシャワーもある。男湯の場合、カランにシャワー(ホース式)が付いているのは右手側のみ。カラン自体がやや高い位置にあり、しかも温度調整可能な混合栓であるため、そのまま蛇口の下で髪を洗うこともできる。そのせいか右手側の人は椅子を使うけど、左手側の人は床に直接あぐらをかいて座る。湯船からあふれたお湯が床をかけ流しになっているので、石鹸の泡なども気にならないかも。しかしシャワーを使うか否かで世代が分かれているような気も。

湯船は4帖大といったところで、成分表によると源泉は44.1℃の混合泉。やわらかい肌ざわりで、ぽかぽかと温まる。浴室自体が湯気でつつまれていることもあり、のぼせ気分になったのはひさしぶり。客が多いから慌しくなっちゃうけど、せっかく来たからには湯船でゆっくりしたいし。ホテルの大浴場もいいけど、町の共同浴場もぜひどうぞ。

和田湯<和田寿老人の湯>
源泉/伊東温泉(単純温泉)
住所/伊東市竹の内2-2-16 [地図
電話/0557-37-0633
交通/JR伊東線・伊豆急伊東駅より徒歩13分
     ※駐車場12台分あり
料金/大人300円 小学生100円
時間/14:30〜22:30、毎週水曜日定休 (奇数月に臨時休業有り)

伊東七福神の湯(伊東観光協会)
伊東温泉の共同浴場(グーグルマップ)

伊東温泉の共同浴場についての記事
湯川第一浴場 <子持湯>
湯川第二浴場 <湯川弁天の湯>
湯川第三浴場 <汐留の湯>
松原浴場 <松原大黒天の湯>
和田湯 <和田寿老人の湯>
岡湯 <岡布袋の湯>
小川湯 <小川布袋の湯>
鎌田湯 <鎌田福禄寿の湯>
芝の湯 <毘沙門天芝の湯>
あらいの湯 <恵比寿あらいの湯>

鎌田湯<鎌田福禄寿の湯>(静岡県伊東市宮川町)

鎌田湯(静岡県伊東市宮川町)伊東市街地に10ヶ所ある共同浴場のうち、もっとも外れた場所にあるのが鎌田湯だ。といっても南伊東駅からは徒歩圏内。周囲は住宅地で夜になると人通りもまばら、当然薄暗い。温泉街の風情とは無縁であるため、利用するのは地元住民ばかり。ここまで訪れる観光客はよっぽどの温泉好きだと言えるだろう。はたまた伊東温泉競輪の帰りに訪れる客とか…。

財産区の鎌田会館を併設しており、「馬場の平 スコリア採取断固反対」というスローガンが掲げられていた。財産区は、いわゆる町内会や自治会とは違い、地方自治体をもっと小単位にしたもの。温泉管理だけではなく、こうした活動にも協力しているようだ。

玄関をくぐるとホールがあって、正面にフロント。券売機でチケットを購入して提出する。脱衣所~浴室があるのは鎌田会館の1階部分。壁一面にロッカーがあって、その数は多いのだが、鍵が付いているのはそのうち3分の1程度。流しとベンチ、天井から吊るされた扇風機があるだけのシンプルな脱衣所だ。

浴室の真ん中に4帖ほどの大きさの湯船が1つ。そして湯船を囲むようにして三方に10個のカランが並んでいる。椅子の数が足りていないので、多くの人は床にべたっと座って身体を流す。ケロリン桶を常備しているが、家から持参する人も多い。ローカル浴場によくある光景だ。常に10人ほどが出たり入ったりしていたもんだから、湯船のお湯はぬるかった。だけどよくあったまる、そんな温泉だった。

鎌田湯<鎌田福禄寿の湯>
源泉/伊東温泉(単純温泉)
住所/静岡県伊東市宮川町1-2-16 [地図]
電話/0557-36-3665
交通/伊豆急南伊東駅より徒歩5分
料金/大人200円、小人130円
     家族風呂は600円(50分)
時間/14:00~22:00、毎週水曜日定休

伊東七福神の湯(伊東観光協会)
鎌田湯(イズハピ)
伊東温泉の共同浴場(グーグルマップ)

伊東温泉の共同浴場についての記事
湯川第一浴場 <子持湯>
湯川第二浴場 <湯川弁天の湯>
湯川第三浴場 <汐留の湯>
松原浴場 <松原大黒天の湯>
和田湯 <和田寿老人の湯>
岡湯 <岡布袋の湯>
小川湯 <小川布袋の湯>
鎌田湯 <鎌田福禄寿の湯>
芝の湯 <毘沙門天芝の湯>
あらいの湯 <恵比寿あらいの湯>

岡湯<岡布袋の湯>(静岡県伊東市桜木町)

岡湯<岡布袋の湯>(静岡県伊東市桜木町)伊東温泉の共同浴場は財産区会館を併設しているのが一般的で、ここ岡湯もまたしかり。商店街の一本裏手の住宅街にあり、いわゆる「ビル銭湯」のような外観だ。暖簾を出しているところが共同浴場で、右手側に出っ張っている部分が家族風呂(500円・600円)。正面は5台分の駐車スペースだが、裏手にも駐車場を用意しており、日が暮れた頃には多くの客が訪れていた。

暖簾は男女別だが、たたきの部分でつながっていて、その真ん中に券売機が置いてある。外来客や回数券はここで券を購入し、その裏側の番台に提出する。扉を開けると脱衣所。ロッカーに鍵が付いているのは半分だけ。ベンチと流しがあり、番台側に設置されたテレビの声が聞こえてくる。

浴室は中央に狭い通路を挟んで湯船が2つ。三方の壁側にカランが並んでいる。設備や内装などは簡素だが、湯船が2つある時点でほかの共同浴場の倍の広さ。そして、湯船はいずれも2m四方の大きさで、左側の湯船のほうが若干お湯が熱いような気もする。多くの方が出入りするので、たまたまそうだったのかもしれないが。常連客どうしが湯船のふちに腰掛けておしゃべりしたり、家族づれで訪れていたり、ほのぼのする空気感であった。

岡湯から伊東駅までの帰り道には、大型ホテルがいくつも建ち並んでいる。ここは「365日同一料金」でおなじみの伊東園ホテルグループの発祥の地で、本館や別館など3つの建物がある。こうした格安ホテルに泊まりつつ、共同浴場めぐりというのも楽しいだろうな、と思う。

岡湯<岡布袋の湯>
源泉/伊東温泉(単純温泉)
住所/静岡県伊東市桜木町2-2-16 [地図]
電話/0557-36-3670
交通/JR伊東線・伊豆急伊東駅より徒歩15分
料金/大人250円、小学生以下無料
     家族風呂は500円(小)、600円(大)
時間/14:00〜21:00、毎週火曜日定休

伊東七福神の湯(伊東観光協会)
伊東温泉の共同浴場(グーグルマップ)

伊東温泉の共同浴場についての記事
湯川第一浴場 <子持湯>
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和田湯 <和田寿老人の湯>
岡湯 <岡布袋の湯>
小川湯 <小川布袋の湯>
鎌田湯 <鎌田福禄寿の湯>
芝の湯 <毘沙門天芝の湯>
あらいの湯 <恵比寿あらいの湯>
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