
万座温泉の旅館で使用しているのは13の源泉だが、豊国館は自家源泉の「苦湯」。脱衣所は2方向に扉があって、一方は内湯。浴室は湯船も含めてすべてを木でつくっており、全体がこげ茶色の空間。歴史の積み重ねを感じさせる。湯船には青白いお湯がなみなみと湛えられており、細かい湯の花がいっぱい。ざらざらとした肌ざわりが成分の濃さを感じさせる。

好きな温泉どこ?という質問には、いつも万座と答えているのだが、今回の豊国館でも最高の温泉気分を味わうことができた。内湯や露天風呂の湯治場風情はもちろんのこと、なんといっても温泉そのものの素晴らしさ。硫黄泉のにおいや白濁した色、pH2.2という酸っぱさ、高原の静かなロケーション。五感で楽しめる温泉地だ。
豊国館
源泉/万座温泉(含硫黄−ナトリウム−硫酸塩泉)
住所/群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉2401 [地図]
電話/0279-97-2525
交通/JR吾妻線万座鹿沢口駅よりバス約40分「万座バスターミナル」停徒歩1分
上信越道碓井軽井沢ICより鬼押ハイウェイ〜万座ハイウェイ
上信越道信州中野ICより国道292号線(志賀高原経由) ※冬期通行止め
料金/大人500円、子供300円
時間/8:00〜20:00
・万座温泉観光協会
・万座高原ホテル(⇒記事)
・万座温泉ホテル(⇒記事)