旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

リニューアル

松本湯(東京都中野区東中野) ※2021/8/1リニューアルオープン

松本湯(東京都中野区東中野)新宿から総武線各駅停車で2駅。東中野駅は大都会の喧騒をよそに、親しみやすい商店街と住宅地が続いていた。東口から区検通りを真っすぐ北に歩くと、やがて松本湯の看板が見えてくる。店舗は奥まった場所にあり、銭湯のイメージを覆すモダンなエントランス。銭湯の屋号といえば地名のほか、松竹梅など縁起担ぎが定番だけど、もしかしてが的中。店主が松本さんだった。

松本湯(東京都中野区東中野)店内に大きく掲げられているのは、クラウドファンディングの支援者一覧。半年間を経て、8/1にリニューアルオープン。明るい内装もそうだろうが、なによりサウナに重点を置いているらしく、ツイッターなどでも盛況ぶりを目にすることはしばしば。平日の夕暮れ時だったが、脱衣所からして客でごった返し、空いているロッカーはごくわずか。ちなみにロッカーは100円リターン式だ。

天然鉱石の温熱効果を謳ったバドガシュタイン風呂、袋詰めされた入浴剤が浮かぶ薬湯風呂のツートップをメインに、各種ジャグジーが脇を添える。シャンプーやボディソープの設置もあるし、湯船だけでもじゅうぶん楽しめる。

松本湯(東京都中野区東中野)サウナ室はL字型に3段のベンチを設け、20名ほどが座れる広さ。円筒形の石積みヒーターは20分おきにオートロウリュがあるし、熱波師を招いてのアウフグースイベントも時折り開催しているそう。薄暗く雰囲気のある照明の下で、じっと汗を流すのは若者ばかり。水風呂はやけに深いなと思ったら、なんと150cm(女湯は130cm)もあって、大袋に入った備長炭が沈んでいる。わずかな空間だが畳の休憩スペースには送風装置も設けられている。

松本湯(東京都中野区東中野)サウナ別料金500円(貸バスタオル付き)はなかなか強気だと思ったが、サウナへのこだわりぶりはとても銭湯のレベルではなく、サウナ店にも勝るポテンシャルだった。屋上ではテントサウナイベントを開催することもあるというし、今後もいろいろな仕掛けが飛び出しそうな予感。遠くのサウナ店より近所の銭湯。むしろわざわざ遠方からでも訪ねてみたい銭湯だと言える。衝撃を受けた。

松本湯(東京都浴場組合)

松本湯
住所/東京都中野区東中野5-29-12 [地図]
電話/03-3371-8392
交通/地下鉄東西線3番出口より徒歩3分
     総武線東中野駅東口より徒歩8分
     西武新宿線下落合駅より徒歩8分
料金/大人480円、中人180円、小人80円
     サウナは別途500円
時間/14:00〜24:00(日曜日は8:00〜12:00・15:00〜24:00
     毎週木曜日定休

※サウナと浴室の写真は松本湯Twitterより転載

えごた湯(東京都中野区江古田) ※2021/9/5リニューアルオープン

えごた湯(東京都中野区江古田)西武池袋線の江古田駅は「えこだ」で、都営大江戸線の新江古田駅は「えごた」。練馬区と区境をなし、練馬区の江古田湯は浴場組合によれば「ekotayu=えこた」で、中野区の江古田湯は今年9月のリニューアルを機に「えごた湯」へ。ややこしさが面白い。そんなえごた湯は、今年9月にリニューアルオープン。改装を手掛けたのは、今井健太郎建築設計事務所というから楽しみだ。

江古田通りの住宅地を南へ。駅からだいぶ遠ざかったというのに、気づけば商店がちらほらと。えこだ湯はいわゆるマンション銭湯で、通りから奥まった位置にあり、しかも半地下。商売の鉄則からすれば条件は悪いが、手前のコインランドリーの温かみのある照明によって、幻想的な路地裏感を演出。ライトアップした煙突も画角に収めたい。

えごた湯(東京都中野区江古田)サウナ利用だとフェイスタオルとバスタオルのセットが付き、浴室内にはリンスインシャンプーとボディソープを備え付けあり。手ぶらで立ち寄ることができるし、良心的な料金設定と言える。リニューアル以前を知らないが、一般的な銭湯に比べ、照明はワントーン落とした温かみのある色合い。壁のタイルも同様で、装飾はなく、水紋が天井に反射してゆらゆら揺れている。湯船は炭酸泉のほか、段差を付けたジェットバス、青いライトで冷たさを演出した水風呂。コンパクトな浴室だが、飽きのこないアイテムを備えている。

AnyConv.com__E-fbNRoVQAIlUHIフロントで渡された紙のバンドを巻き、サウナに入る。テープを剥がすと再度貼り直しできないので、きつく巻かないのがコツだ。サウナに入ると血流が良くなって、手首が締め付けられるということを学んだ。スリムな遠赤ヒーターだが、温度計は常に100℃を超えていた。ベンチは2段で、ヒーターからの距離も近いせいか熱い。水風呂は深さがあるし、よく冷えている。ベンチでひと休みも良いが、ぬるめの炭酸泉も心地よい。

えごた湯(東京銭湯マップ)

えごた湯
住所/東京都中野区江古田3-5-12 [地図]
電話/03-3385-7800
交通/都営大江戸線新江古田駅より徒歩10分
料金/大人480円、中人180円、小人80円
     サウナは別途300円(貸タオルセット付き)
時間/15:00〜24:00、毎週月曜日定休(祝日の場合は翌日)

※浴室の写真はえごた湯Twitterより転載

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町) ※2021/9/25プレオープン

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町)歌舞伎町のど真ん中にあった「メンズサウナこり・こり」が閉店したのは昨年11月。テルマー湯とAKスパは別格として、新宿の大衆店といえば新宿区役所前カプセルの独壇場。そこにきて突如舞い込んできたのがこりこりの復活。新しい運営会社となり、SOLA SPAという店名で9/25にプレオープン(10/15グランドオープン)。スパソラニ牧の原モア温泉につづく4号店で、ある程度は予想していたがまずはオープンしてから、という戦略なのだろうか。

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町)ピンクの看板を目印に、階段を地下へと降りていく。フロントはこりこり時代よりも広々と感じるし、土曜日の夜なのにまだまだ客足が鈍いのは想像できた。タオルと館内着は別料金で、館内着でないと休憩スペースは利用できないのかと訊くと、正直それはグレーゾーンだと。レストラン営業は消防署の届け出が済んでいないらしく、提供できるのは3品のみ(おそらく火気を伴わない品)。22時頃までは注文できると曖昧な返答。

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町)もともと休憩室だったスペースはがらーんとしており、こりこりって実は広かったんだなぁと。運営会社にとっての本業であるボディケアをここに置きたいようだ。もともとVIPルームだったスペースを休憩室として開放しており、半分がリクライニングシート、もう半分は畳敷き。自販機はジュースとアイスが1台ずつで、しかも現金のみ。そもそもマジックテープ仕様のロッカーキー自体が久しぶり。

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町)そして、地下2階にまずはレストラン。バーカウンターがあるからそうなのだろう。どう見ても営業している雰囲気ではないが、なぜかここだけディスコティック。気合いを入れるポイントがおかしい。そして気づいたが、もともとが男性専用施設だったところを、女性客も利用できるようになった。とはいえ限られたスペースの転用により、女性はパウダールーム、ロッカールーム、浴室を別々に設けており、おそらく女性浴室はさほど広くないのでは。男性客でさえまだ少ないのに、女性客にいたっては皆無。

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町)男性はロッカールームと浴室が隣り合わせで、浴室入口にも収納棚あり。湯船の配置はもちろん、浴室内の動線はこりこり時代と変わらず。右回りにコの字の突き当たりにサウナがあって、現在利用できるのは高温サウナのみ。既存のガスの遠赤外線ヒーターに加え、小型の電気ヒーターを新たに設置。天井から電気を引っ張ってくるとか、ベンチにヒーター直置きとか驚くし、セルフロウリュで水をかけてもジューとも言わない。テレビも12分計も普通の時計も動かず、ただの置物と化していた。

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町)サウナと水風呂の間には、椅子がずらりと10脚以上。置けば良いという話ではなく、むしろ置きすぎ。水風呂の広さはともかく、新宿で一番冷たいと言えるだろう。2つ並んだ湯船を冷水・冷やし湯にするのは無理だったのか。横須賀トーホーのように出入口を2か所とし、回遊型とするアイデアはなかったのだろうか。いろいろと考えさせられるが、まだオープンしたばかり。これから徐々に良くなっていくと考えれば楽しみでしかない。そして、運営会社は今後静岡と大阪2店舗を予定し、1年後には10店舗を見込んでいるという。牧の原も歌舞伎町も見切り発車は否めないが、勢いがあることだけは確かだ。

SOLA SPA 新宿の湯(東京都新宿区歌舞伎町)

SOLA SPA 新宿の湯
住所/東京都新宿区歌舞伎町1-20-1 [地図]
電話/03-6205-9925
交通/新宿駅東口より徒歩5分
     西武新宿駅より徒歩2分
料金/1時間1,000円、3時間1,500円、6時間2,000円、12時間2,500円
時間/24時間

※サウナの写真はプレスリリースより転載


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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人470円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
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