旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

ラドン温泉

荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井) ※2016/10/30閉店

荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)閉店情報に触れ、初めて「荻窪ラドン・サウナセンター」の名を知った。どんな店かと調べてみても、公式サイトはないし、訪ねた人の声も僅かしかない。駅前ならまだしも、住宅地にあってはさもありなん。ちなみに併設する銭湯(亀の湯)は、今後も営業を続ける。サウナは設備老朽化によって閉店するが、休憩室など何かしらに転用できないものか。

荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)フロントでは下足箱とロッカーの鍵を引き換え、大小タオルと館内着を受け取る。サウナでは珍しく、料金は後払いだ。下足箱は男性用と女性用が色分けされ、そこで「女性も利用できるのか!」と理解。とはいえ女性客は少なさは容易に想像できる。なにしろ男性客ですら少ないのだから。子供料金の設定もあるが、ここに連れられてくる子供はたくましい人生を歩んでいることだろう。

荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)階段を降りると浴室。つまり、この建物の1階には銭湯と合わせて、男女4室が並んでいるのか。サウナで訪れても、浴室はまるで銭湯。違いを強いて言えばシャンプーやヘチマ(!!)などを備え付けている点か。

クナイプハーブのプレートを掲げているけれど、入浴剤は入っていないジャグジー。蛇口の水を出しっ放しにしている水風呂。効果効能を最大限取り入れるべく、ガラスで遮られたラドン室。いちばん奥には高温サウナ。突き刺す熱さは、おそらく100℃を超えている。先客はおじいさんが1人。日が暮れる頃になって、他に2人やって来た。

荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)男女ペアの客がいないせいか、共用の休憩室は照明が消えていた。畳敷きで集会所のような雰囲気だ。ロッカー室に隣接した男性休憩室には、リクライニングシートがL字型に並ぶ。なんと灰皿は2席に1つずつ。例えて言うなら、ひと昔前の重役会議室か。そして、テレビの前は実家のような寛ぎ。古き良き社交場も役目を終えたのか、客がいないのが寂しい。

荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)
荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)荻窪ラドン・サウナセンター(東京都杉並区桃井)

荻窪ラドン・サウナセンター
住所/東京都杉並区桃井1-35-9 [地図]
電話/03-3394-1126
交通/JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅よりバス「清水2丁目」停徒歩1分
     荻窪駅または西武新宿線井荻駅より徒歩20分
料金/大人1,200円(19時以降1,000円)、小学生以下500円
時間/13:00〜21:00、毎週月曜日定休

ラドン温泉 湯るり(千葉県松戸市和名ケ谷)

ラドン温泉 湯るり(千葉県松戸市和名ヶ谷松戸市郊外の住宅地の外れ、丘の上にあるのがラドン温泉ゆるりだ。路線バスの本数は少なく、松戸駅や新八柱駅などから発着する無料送迎バス、あるいはマイカー利用を余儀なくされる。

もとは「松戸ラドン温泉」と言ったが、昨年のリニューアルによりラドン温泉湯るりと名を改めた。公式サイトや看板のデザインには若い世代も取り込もうという気概が見て取れるが、宴会場やカラオケステージがあったりと、健康ランド的な要素も残している。広い館内は1階にフロント、2階に浴室、3階は食事と休憩スペースに分かれている。

ラドン温泉 湯るり(千葉県松戸市和名ヶ谷名前の通り、ラドン温泉がいちばんの売りだが、リニューアルによって新設した薬湯風呂や人工炭酸泉など湯船は多彩。薬湯は森下仁丹の「薬仁湯」を使用したもので、効き目が感じられる濃さだし、人工炭酸泉は窓越しに庭の緑を眺める。ラドン温泉も部屋状に囲われており、こちらも庭を眺める。余談だが、昭和50年代にかけて全国に建設されたラドン温泉センターには、いくつかの団体があって、ここは医科学事業団の所属。(ラドン温泉医学のしおり-ラドン温泉全国一覧表-より)

ラドン温泉 湯るり(千葉県松戸市和名ヶ谷)
(ラドン温泉湯るり公式サイトより転載)

ほかに新設されたのはサウナ、水風呂、ウッドデッキ、つぼ湯ということで、逆に言えば元からあったのはラドン温泉と岩風呂だけ。どうりで動線や床高に不自然さを感じるわけだ。岩風呂は入浴剤を使用した濁り湯で、大きな岩をまわりに配置。ウッドデッキは立地の利点を活かし、野趣あふれる眺めと外気浴が楽しめる。

IMG_0888-2脱衣所に隣接して仮眠スペースもあるし、3階にはテレビ付きのリクライニングシートも。食事はカラオケステージ付きのメインレストランでおばちゃんグループの懐メロ特集を聞かされたが、静かに楽しみたいなら別棟の癒しのエリアへ。宴会場は大中小の3室、ほかにカラオケボックス2室、健康マージャンコーナーも。さすがに平日の昼間とあって客がまばらにしかいなかったが、週末は賑わうのだろうか。

リニューアルによって、ラドン温泉センターの古くさいイメージから完全に脱却。若い世代の好みと長時間滞在を意識した施設の充実度ぶりは、仲間とわいわい、一人のんびり、どちらのシーンにも対応。一度訪ねてみたらリピートしたくなるはず。

ラドン温泉 湯るり
住所/千葉県松戸市和名ケ谷823 [地図]
電話/047-391-1126
交通/JR常磐線松戸駅、JR武蔵野線新八柱駅などから無料送迎バスあり
     国道6号線「七畝割」交差点より県道281号線経由で約2km
     ※無料駐車場あり
料金/大人1,100円、子供450円(3歳〜小学生)
     ※19時以降は大人700円
     ※岩盤浴は別途550円
時間/10:00〜22:30、年中無休

ラドン健康パレス 湯〜とぴあ(山梨県甲斐市富竹新田)

ラドン健康パレス 湯〜とぴあ(山梨県甲斐市富竹新田)旧竜王町の国道20号線沿いに、ひときわ目立つ巨大看板。それが「ラドン健康パレス湯〜とぴあ」だ。「お風呂とジャンボレジャーのスペース」というキャッチコピーからして、ひと昔前の健康ランドのようでもあり、パンフレットは「竜王ラドン温泉ホテル」として夕食メニューを見開きで紹介。ホームページでは復刻版CDの通販も行っている。いろいろな顔を持ちつつも、簡単に言えば、昭和の一時代を築いた「ラドンセンター」の生き残り。車でも電車でも交通便がよく、宿泊もリーズナブルだから、観光やビジネスの拠点にしてもよいだろう。

ラドン健康パレス 湯〜とぴあ(山梨県甲斐市富竹新田)ラドンセンターあるいはラドン温泉については、湯〜とぴあホームページのサブコンテンツ「ラドン温泉医学のしおり」やwikipediaを参考にしていただきたく、ここでは説明を割愛したい。昭和50年代後半から60年代前半にかけて、ラドン温泉ブームが巻き起こり、利用客は1,000万人を超えたというが、いまでも「ラドンセンター」「ラドン温泉」の看板を掲げている施設はいくつあるのだろうか。

ラドン健康パレス 湯〜とぴあ(山梨県甲斐市富竹新田)湯〜とぴあ名物といえば、フロントの真正面にずらっと並ぶラドンとオゾンの発生装置だ。国内最大級の1,000名対応だという。どういう仕組みなのか知る由もないが、がらーんとしたロビーには機械音が響き渡っている。本来ならば機械室にて遮音したほうが良さそうだが、あえて客に見せる。オープン当初は自慢のハイテク設備だったのだろう。

パンフレット浴室は2か所に分かれており、フロントのおばちゃんは「温泉」と「サウナ」という呼び方をしていたが、平日の昼間では客が少ないせいかサウナは夕方から。温泉しか利用できないが、むしろ目的はラドン温泉ですとは言えなかった。

ラドンは皮膚からはもちろんのこと、呼吸からも体内に取り入れることで、より一層のホルシミス効果(細胞の活性化、免疫力向上)が期待できる。「医学の温泉」を謳うのはこのためだ。

浴室内にはラドン吸入室が設けられており、ロビーにあったラドン発生装置からラドンが送り込まれている。室内には湯船1つがあるのみで、薄暗く、湯気が立ち込める。ラドン自体は無臭で、効能・効果を直ちに実感できるものではないが、室内にいるだけで健康になれそうな気がしてくる。壁にはキュリー夫人が発見したというラジウムの話や、ラドン開発事業団の話などの説明が並ぶ。総裁は鈴木善幸だなんて、いったいいつの話か。

ラドン健康パレス 湯〜とぴあ(山梨県甲斐市富竹新田)浴室内にもう1つある湯船は、打たせ湯のつもりか知らんが、豪快に温泉が流れ落ちている。温泉は地下1,000mから湧出し、湯量は毎分120リットル。加温や循環ろ過をせず、ざあざあとあふれている。壁を隔てて水風呂もあり、それをコの字で囲むようにして洗い場が設けられている。ラドン吸入室がなければ、ただのくたびれた店で話が終わってしまうだろう。失礼ながら。

ラドン健康パレス 湯〜とぴあ(山梨県甲斐市富竹新田)ラドン健康パレス 湯〜とぴあ(山梨県甲斐市富竹新田)

風呂あがりに休む場所があればなぁと思うが、ロビーを突き抜けた先では業者が何やら作業中。「平日あるある」とでも言うべきか。本来は大人1,300円のところ、ただいま破格の600円で入浴可能。この思い切った割り引きの意図は何だろうか。

ラドン健康パレス 湯〜とぴあ
源泉/竜王温泉(ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉)
住所/山梨県甲斐市富竹新田1300-1 [地図
電話/055-276-9111
交通/JR中央本線竜王駅より徒歩12分
     国道20号線(甲府BP)「竜王駅入口」交差点より約300m
     ※無料駐車場400台分あり
料金/大人1,300円、小人900円(小学生以下)
時間/10:00〜23:00
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シダトモヒロ

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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人530円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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