


サウナ室の特徴といえば、石積みのストーブの前に足湯があること。サウナ室の構造やストーブによっては『顔ばかり熱くて、つま先は温まらない』ことがあるけれど、足もとから温めることで、より発汗が高まる。また、室内の湿度を適度に保っているのかも。最上段はややカラッとしていたけれど、4分おきのオートロウリュが熱さに変化をもたらす。サウナマットはしっかりとした厚みとともに、吸湿性と速乾性を兼ね備えており、聞けば特注品だという。

灯りひとつの真っ暗な中で行われるロウリュがこれまたすごかった。スノーボールと水かけで湿度を高め、優雅にタオルが舞う。そして、パンパンと唸りを上げる扇ぎで、強烈な風が襲ってくる。さすが九州チャンピオン。
水風呂の温度計は13℃を下回っているのに、刺すような冷たさではなく、じんわり感が良い。吐水口の真下に設置した浄化装置には、竹炭、珊瑚、珪藻土を用い、かなりの試行錯誤を重ねたという。サウナのセッティングも手作業、あとで機械室も見せてもらったが、古い設備と複雑な配管をいたわりながら活用しており、頭の下がる思いだ。
⇒サウナサンで気持ち良い水風呂を作るまでの記録(サウナイキタイ)
水風呂の浄化装置
— サウナアディクション2 (@saunasan0616) May 8, 2019
サウナサン水風呂に入れてるのは
竹炭、サンゴ、珪藻土の3種類。
週2回入れ換え→熱湯で消毒→天日干し
どの多孔質材料も浄化・脱臭をしてくれるしサンゴについては汗に含まれるアンモニアも吸収するため、なお透明度のある気持ち良い水風呂になります!早くミズブロハイリタイ pic.twitter.com/LAq6j7E35H
スチームサウナでは袋詰めにした薬草を吹き出し口に吊るしていた。ほどよき蒸され感と、薬草の香りが健康効果を実感させる。ほかにジェットバスやバイブラ湯などがあり、総じてぬるめなので、風呂目的の客も満足できるはず。

昭和57年創業とのこと。施設は円熟味を増しているが、それを感じさせない清潔感と手入れの良さ。それに加えて若い姉弟のアイデアとホスピタリティで、将来に向けて若い客層の取り込みも。地方サウナ店の域にとどまらず、全国区の知名度と実力を誇る名店だ。
サウナサン ※男性専用
住所/長崎県佐世保市塩浜町6-15 [地図]
電話/0956-23-3000
交通/JR佐世保線・松浦鉄道 佐世保駅みなと口より徒歩7分
国道35号線「戸尾町」交差点より約350m
※指定駐車場3時間無料サービスあり
料金/昼間基本料金2,050円(5:00〜17:00)
夜間基本料金2,250円(17:00〜5:00)
※深夜加算料金350円(24:00〜5:00に入館または滞在の場合)
ランチセットサウナ1,240円(90分間・11:00〜13:00来店)
1時間サウナ1,200円(24時間受付・追加は300円/30分)
時間/24時間