フロントの真向かいにある券売機で料金を支払う。サウナを宣伝するわりには、別途300円はちょっと高い。黄色のバスタオルがサウナ利用者の証であるらしく、脱衣所内には不正利用や無断利用についての注意書きが貼り出されている。バスタオルを複数人で使いまわしたり、持ち帰ったりする輩がいるらしい。ほのぼのとするのは「焼肉松葉」の宣伝。柿生にあり、松葉浴場とは姉妹店。どちらが姉で、どちらが妹なんだか…。それにしても脱衣所は広い。ジュースの自販機やぶら下がり健康器、テーブル、丸椅子のほか、テレビもある。フロント脇のロビーは禁煙だったが、脱衣所では喫煙OK。といったわけで、湯あがりに脱衣所でのんびり過ごす人が多い。
浴室もまた広々としている。カランは女湯との間仕切り壁際のほか、島式で3列並び、合計で39個。すべてに固定式のシャワーがついている。ほかにシャワーブースが3人分。これだけ大勢を収容できる町の銭湯は滅多にないはず。訪れたのは平日の夕方だったが、半分くらいのカランが埋まっていた。
湯船は浴室の奥にL字型に配置され、寝湯、高温湯、座湯ジャグジー、ラドン湯、電気風呂、水風呂と種類は多い。いずれもお湯はぬるく、40℃ほどか。高温湯ですらぬるく感じたので、長湯好きの人には良いだろう。湯船の縁までたっぷりとお湯が入っており、1つ1つの湯船がゆったりとしているのも良い。電気風呂だけちょっと狭くて、いきなり電極板に足が触れるので面食らったが。露天風呂もあるのだが、「燃料高騰により休止中」とのこと。一時期に比べればだいぶ原油価格も下がったが、これだけ乱高下する時代では休止もやむなしか。
浴室の半分くらいは窓ガラスだが、風呂の説明や注意書きが掲げられている。タイル絵が2ヶ所あり、ひとつは雪をかぶった山並み、もうひとつはのどかな牧場。白いタイルを基調とした浴室内は明るくて清潔感がある。営業面の努力も旺盛で、日曜日や祝日には朝風呂を、毎月第4日曜日は「天然ハーブ湯」を行っている。住宅街にありながら庶民的な雰囲気はなく、むしろスーパー銭湯のミニ版といった感じか。露天風呂の復活の日を待ちたい。
・松葉浴場(神奈川県浴場組合)
・松葉浴場(川崎浴場組合連合会)
松葉浴場
住所/川崎市麻生区百合丘3-3-5 [地図]
電話/044-951-2683
交通/小田急線百合ヶ丘駅より徒歩10分
※無料駐車場12台分あり
料金/大人450円、中人180円、小人80円
※サウナは別途300円
時間/(火〜金)14:00〜25:00
(土曜日)10:00〜25:00
(日・祝)8:00〜25:00
毎週月曜日定休(祝日の場合は営業)