旅は哲学ソクラテス

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行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

川崎市宮前区

有馬療養温泉旅館(川崎市宮前区東有馬)

有馬療養温泉旅館(川崎市宮前区東有馬)有馬温泉といえば、草津や下呂と並ぶ日本三名泉にして、関西圏きっての歓楽温泉街。♪有馬兵衛の向陽閣へ〜というCMも有名だ。

と、ここまでは全て前フリ。今回ご紹介する有馬温泉は、川崎市宮前区の東有馬にある。田園都市線や国道246号線が便利な住宅地にあって、有馬療養温泉旅館と屋号だけは風情たっぷり。ぱっと見はビジネス旅館なのだが。

神戸の有馬温泉は鉄分を多く含む「金泉」で知られているが、川崎の有馬温泉も同じ。源泉は空気に触れることで茶色に濁り、早朝は金色の膜が張ることもあるという。

有馬療養温泉旅館(川崎市宮前区東有馬)歴史は古く1,360年前まで遡るが、いま使用している源泉は、昭和40年に掘削湧出したもの。「八幡大神の神告によって、再び泉源が発見」というエピソードに神秘を感じるが、もし途絶えることなく湧き続けていたなら、それこそ神戸の有馬温泉のように賑わったかもしれない。

湯船ひとつしかなく、ただ静かに湯に浸かるのみ。ここを知るのは近隣住民、あるいはよほどの温泉マニアだろう。

有馬療養温泉旅館
源泉/霊光泉(川崎温泉:安岡1号2号3号混合、単純鉄冷鉱泉)
住所/川崎市宮前区東有馬3-5-31 [地図]
電話/044-877-5643
交通/東急田園都市線鷺沼駅より徒歩22分
     または鷺沼駅、センター北駅、北山田駅よりバス「中有馬」停徒歩1分
     国道246号線(厚木街道)「有馬病院入口」交差点より約900m
     ※無料駐車場16台分あり(17時以降は宿泊客優先)
料金/大人1,200円、小学生600円、乳幼児300円 ※2時間以内
     (20時以降)大人700円、小学生350円、乳幼児300円
時間/11:00〜22:00(水曜日を除く)

宮前平源泉 湯けむりの庄(川崎市宮前区宮前平)

宮前平源泉 湯けむりの庄(川崎市宮前区宮前平)神奈川県内に人気の温浴施設は数あれど、週末のたびに入館制限を行うのは湯けむりの庄くらいか。最大手クチコミサイト「@nifty温泉」の総合ランキングでは、5年連続でトップ3に輝く人気施設。宮前平駅北口徒歩4分の高台に位置し、電車でのアクセスはもちろん、車なら国道246号線や東名川崎IC(約3分)が便利だ。

宮前平源泉 湯けむりの庄(川崎市宮前区宮前平)外観から客の入り具合は窺えないが、平日夕方だというのに「岩盤浴はやや混み合っている」という。フロント(母屋)でリストバンドを受け取り、長い廊下を経て、浴室エリア側(離れ)のカウンターでタオル・館内着・岩盤浴セットを受け取る。洗練された館内はリゾートホテルのようでもあり、照明や植栽の使い方はさすがの一言。そして、母屋から離れに至る適度な距離感が気分を高めてくれる。

まずはお風呂。地下1500mから湧出する温泉は、透明度15cmほどの黒褐色。なめらかな肌ざわりだ。露天風呂に向いた大きな窓から明るい日差しが入ってくる。ほかに腰掛け湯と、入浴剤を使用したジャグジー、ブクブクと爽快感のある水風呂も。以上が浴室内にある。

露天風呂はすべて温泉使用で、上下2段の岩風呂、壺湯、寝ころび湯、そして人気の炭酸泉。医療分野で使用しているという「中空糸膜」を通し、炭酸ガスを溶かし込む方式は日本初だという。ぬる湯だから長湯の客ばかり。施設自体は高台にありながらも、残念ながら見渡すべき景色はなし。しかし、何もないというのは都心からの客には貴重な空間か。夜は明かりが少ないせいか薄暗く、黒褐色だから足元も見えない。客のマナーが良いのか、適度に混み合っているわりには静かでゆったり。

サウナ室ではロウリュを平日3回、休日4回実施している。サウナストーブを囲んでコの字型にほぼ満員御礼。若手スタッフが大きな団扇で激しく上下に扇いでくれた。この店でいちばん賑やかなひと時だった。

宮前平源泉 湯けむりの庄(川崎市宮前区宮前平)

ここを訪ねる客の多くが岩盤浴も利用するのだろう。別途800円はお高くも感じるが、岩盤浴3室、スチームサウナ、クールルーム、専用休憩室と充実している。このうち、光と音の演出効果のある岩盤浴室「天」のみ25分間の入替制(岩盤浴カウンターにて予約受付)だが、ほかは時間制限なしで楽しめる。確かに「やや混み合って」いたが、果たして休日の混雑ぶりはいかほどか。

宮前平源泉 湯けむりの庄(川崎市宮前区宮前平)休憩室にはリクライニングシートが並んでいる。大広間がないのはグループや家族づれにつらいところ。そして、食事処が21:30の時点で約15分の空席待ちとは驚いた。和食を中心に上品かつ凝ったメニューが多く、年配客や女性客にも受けがよいはずだ。

入館料と岩盤浴で約2,000円は頻繁に行ける金額ではないが、非日常の優雅な空間と時間をを過ごせるとなれば納得できよう。横浜や都内からはるばる訪ねる客も多いはずだ。

宮前平源泉 湯けむりの庄
源泉/川崎温泉(セントラル宮前平温泉:ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉)
住所/川崎市宮前区宮前平2-13-3 [地図
電話/044-860-2641
交通/東急田園都市線「宮前平」駅北口より徒歩4分
     尻手黒川道路「宮前平ガード下」交差点より約350m
     ※駐車場170台分あり(入浴3時間まで無料)
料金/(平日)大人1,240円、小人720円
     (休日)大人1,470円、小人820円
     ※レンタルタオルセット・館内着付き
     ※小人は小学生、小学生未満は入館不可
     ※平日限定で深夜割引980円あり(館内着なし)
     ※岩盤浴は別途800円
時間/(平日)10:00〜24:00、(休日)9:00〜24:00
     ※不定休

(2008/7/19の記事をもとに、全面的に書き直しました)
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