川崎市には高津区子母口のたちばな湯、中原区苅宿の橘湯がある。両店舗は約4kmしか離れておらず、どちらもマンション銭湯。親戚か暖簾分けかと思ってしまうが、実際はどうなのだろう。川崎市ほぼ全域と横浜市の一部はかつて橘樹(たちばな)郡に属し、子母口の橘樹神社は日本武尊と妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)を祀る。郡衙も付近に置かれたことから、子母口が地域の中心だったと言えよう。たちばな湯から1km圏内には千年温泉、鈴の湯、溝口温泉喜楽里があり、この近辺は意外と銭湯が充実したエリアだ。たちばな湯でも無料駐車場を備えており、車でのアクセスも便利。券売機はいまどき珍しいプラスチックのプレートが出てくるタイプ。下足箱の鍵と引き換えにロッカーキーを、サウナ利用者は赤いバンドとバスタオルを受け取る。
男湯と女湯にまたがって描かれたマッターホルンのタイル絵が印象的で、25人分ほどの洗い場と2人分の立ちシャワーが並ぶ。シャンプーやボディソープの設置はないので、持参または購入にて。湯船は電気風呂、座湯ジェット、バイブラが付いた白湯の主浴槽のほか、こちらの名物でもある黒湯の温泉。さらには水風呂も黒湯という嬉しいラインナップ。ウーロン茶のような色合いで、さらさらすべすべの肌ざわりが実感できる。
サウナはベンチ2段の遠赤外線ヒーターで、かすかに聞こえる懐メロに耳を傾けながら、じっくりと汗を流す。水風呂も25℃なので身体に優しく、温冷交代浴で利用する客も多い。2人サイズなので常に誰かが空きをうかがっている。サウナではバスタオルを使う客、使わない客が半々。使わない客はくるくると巻いて、窓枠に置いている。何が正解なのかわからないけれど、浴室内に棚やフックがなく、置き場所がないというのも事実。常連が多そうだし、みな不便に思わないのだろう。
・たちばな温泉たちばな湯(神奈川県浴場組合)
・たちばな温泉たちばな湯(川崎銭湯どっと混む)
たちばな温泉たちばな湯
源泉/たちばな温泉(温泉法の温泉)
住所/川崎市高津区子母口403 [地図]
電話/044-788-4399
交通/JR南武線武蔵新城駅南口より徒歩20分、武蔵中原駅南口より徒歩23分
県道14号線沿い(千年交差点より約180m)
※無料駐車場20台分あり
料金/大人550円、中人220円、小人100円
サウナは別途230円
時間/14:30〜23:30、毎週水曜日定休

















