旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
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行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

横浜市都筑区

港北天然温泉ゆったりCOco(横浜市都筑区中川中央)

港北天然温泉ゆったりCOco(横浜市都筑区中川中央)港北ニュータウン(センター南)に湯もみの里がオープンして丸1年経とうとしているが、至近距離で営業するスパガーディッシュは館内改装を経て、昨年12月8日より名も新たに「港北天然温泉ゆったりCOco」としてリニューアルオープン。もともと完成された繁盛店だっただけに衝撃を受けたが、時代とともに進化する攻めの姿勢が素晴らしい。

港北天然温泉ゆったりCOco(横浜市都筑区中川中央)横浜市営地下鉄センター北駅、センター南駅のちょうど中間。複合型商業施設「港北みなも」は立体駐車場1,000台収容だから、車でのアクセスにも便利。ゆったりCOcoと同じフロアには子ども向けの室内遊園地、系列のフィットネスクラブなども。温浴施設にフィットネスを併設する例は最近のトレンドと言えるが、10年前なら先駆けの部類。浴室にはフィットネス会員専用の出入口を設けている。

リニューアルで変わったのは料金体系。手軽な90分プラン、タオルと館内着がセットになったフルタイムプランに分けた。入浴だけで済ますならば安く利用できるようになったし、新たな客の取り込みと回転が狙いか。フルタイムはほぼ据え置き料金で、受付時に棚からタオルや館内着を取っていく。あらかじめバッグに入れてセットにしても、館内着を使わず返却していた人もいただろうし、この無駄を回避する狙いかと(店舗としてはバッグ詰めする手間も省ける)。

港北天然温泉ゆったりCOco(横浜市都筑区中川中央)階段を上がると浴室フロア。男女の暖簾が下がり、その真ん中の待ち合い空間は、畳敷きからポンドソファやボールプールへ。この一角には岩盤浴もあって、有料のホットヨガスクール(詳細)も開催している。脱衣所はロッカーが番号指定で、浴室と露天風呂の双方に出入口あり。もちろん浴室から露天風呂にも通じている。この店の自慢は地下1,503mから湧出する温泉で、紅茶のような色合い。浴室内の湯船ではかけ流しで使用し、露天では人工炭酸泉として使用している。

港北天然温泉ゆったりCOco(横浜市都筑区中川中央)このほか浴室内にはジャグジーとバイブラを、露天風呂にはハーブ湯やミルキーバスなど充実の内容。変わり種はスチーム腰かけ湯。もうもうと白い湯気が立ち込める室内では、腰かけ湯と足湯が同時に楽しめる。露天は高い塀に囲まれて開放感はないが、広々として開放感あり。男湯は四角い湯船ばかりだが、女湯は円型湯船が多く、男女の好みの違いを考えさせられる。フィンランドサウナのコンディションや雰囲気も良く、ロウリュをやれば人気が出そうだが。

港北天然温泉ゆったりCOco(横浜市都筑区中川中央)

漫画本は3万冊に増加。メインの休憩スペースは改装によって、ハンモックなど公園を意識した「ゆったりパーク」、押し入れボックスもある「ゆったりベース」へ。リクライニングシートだった時は空席を探すのも大変だったが、ごろ寝感覚の大空間に変えたら収容客数自体は増えたのかも。寛ぎのアイテムはもっと増やせそうだし、さらなる進化の余地は残している。レストランもラストオーダー間近だと閑散としていたが、スパ銭らしく休日は家族づれで賑わうのだろう。

ところで、ゆったりCOcoという変わった店名。企業ページによれば、「居心地の良い第3の場所」「心からのリラックス」「家族で温泉を楽しむ」という意味が込められているようだ。

港北天然温泉ゆったりCOco(横浜市都筑区中川中央)

港北天然温泉ゆったりCOco
源泉/横浜温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/横浜市都筑区中川中央2-7-1 港北みなも3階 [地図]
電話/045-595-0260
交通/横浜市営地下鉄 センター北駅・センター南駅より徒歩5分
     国道246号線「荏田町」交差点より約2.2km
     ※駐車場1,000台分あり(3時間無料)
料金/90分:平日860円、休日1,040円
     フルタイム:平日1,280円、休日1,460円 ※タオル・館内着付き
     子供は全日640円(フルタイム・館内着なし、3歳〜小学生)
     岩盤浴は別途515円(時間無制限)
時間/10:00〜24:00、偶数月の第1水曜日定休

(浴室とサウナの写真は公式サイトより転載)

センター南温泉 湯もみの里(横浜市都筑区茅ヶ崎南) ※2018/1/30オープン

センター南温泉 湯もみの里(横浜市都筑区茅ヶ崎南)神奈川県内に限らず全国的にもスーパー銭湯は飽和状態にあり、新規開店数は年々減少傾向。それでもなおオープンの一報とあれば、否が応でも期待と注目が集まる。場所はスパガーディッシュが独擅場とする港北ニュータウン。温泉と岩盤浴を売り物とし、価格帯も似通っているのは気になるところ。両店舗と地域にとって相乗効果が見込めれば良いが。

センター南温泉 湯もみの里(横浜市都筑区茅ヶ崎南)センター南の駅前は親子づれが多く、街並みも若い印象。それでいて湯もみの里は小学生以下を入館不可としている。施設によってコンセプトは様々だが、あえて大人向けの雰囲気を演出するでもなく、見る人によってはすぐわかる玉岡設計の色。フロントではICタグ付きのロッカーキーを、階段手前のカウンターではタオルと館内着のセット、岩盤浴(別料金)のセットを受け取る。2つのバッグでロッカーの中はごちゃごちゃ。

浴室に入るとまずは温泉使用の人工炭酸泉。「ここでしか味わえない」の表記に違和感を覚えるが、「当地から湧き出す〜」とあれば何も言えない。黄褐色の温泉は地下1,500mから湧出したという。塩分を多く含むこともあって、個人的好みで言えばもっと温めでも良いかなと。ほかに室内にはジャグジーとシルク風呂。

露天には壺湯や寝ころび湯、温泉を使用した湯船はオリンピック見たさの客が手前側を埋めていた。「湯もみの里」と呼ぶほどの温泉風情はなく、むしろ他所でも見たことあるようなスパ銭風情しか感じない。

サウナは86℃超を表示するが、実際はベンチ最上段で80℃ほど。いや、それよりも体感はもっと温い。天井高と奥行きを活かしてベンチの段数を増やせば良かったし、不意にプシャーっと作動する自動ロウリュも気休めでしかない。対して水風呂は16℃以下と攻めているが、アンバランスは否めない。

センター南温泉 湯もみの里(横浜市都筑区茅ヶ崎南)岩盤浴は趣向の異なる44℃(石)、45℃(タイル)、55℃(タイル)の3室と、7℃のクールルーム。コミックコーナーを含め、どの部屋もほぼ貸切状態とは寂しい。このうち55℃の部屋は石積みストーブを室内中央に置き、衝立を簡易ベンチすることも可能。ということは、将来的に着衣ロウリュを想定しているのか。隣接するリクライニングシートの休憩室は誰でも利用可能で、実際に岩盤浴エリアの自動改札のわきをすり抜けていく。途中で方針転換したのだろうか。

センター南温泉 湯もみの里(横浜市都筑区茅ヶ崎南)最上階には寝ころび座敷。閑散とした様が物悲しく、滞在型コンセプトは活かされていない。ぐるりと外に回り込んでデッキの先には足湯があるも、想定する客層に恵まれていないのも明らか。公式サイトもパンフレットもなく、店内の掲示板も持て余している。ついでに言えばスタッフも間を持て余している。オープニングのいまやるべきことは山ほどある。そして、どういう店づくりをしたいのだろうか。オープンして2週間経つのに、いまだ真っ新な印象を受けた。

センター南温泉 湯もみの里
源泉/ナトリウムー塩化物強塩温泉
住所/横浜市都筑区茅ヶ崎南4-3-1 [地図]
電話/045-942-2611
交通/横浜市営地下鉄センター南駅より徒歩7分
料金/平日1,240円(21:30以降980円)、休日1,490円
     ※小学生以下の入館不可
     岩盤浴は別途860円
時間/10:00〜25:00、年中無休

港北天然温泉スパガーディッシュ(横浜市都筑区中川中央)

港北天然温泉スパガーディッシュ(横浜市都筑区中川中央)港北天然温泉スパガーディッシュ(横浜市都筑区中川中央)

港北ニュータウンのセンター北駅と南駅の周辺にはさまざまな商業施設、ビルが建ち並ぶが、「港北みなも」もその1つ。1階にグルメシティやツタヤがテナントとして入っている複合型施設で、スパガーディッシュがあるのはビルの3階〜4階。店舗を運営するのは東急スポーツオアシスで、平成19年8月にオープンした新しい温泉施設だ。フロントは3階にあり、出入口付近ではモニターなどで派手にPRしていて俗っぽいが、店内には落ち着いた雰囲気が感じられる。左手にフロント、正面に食事処を配置し、平日のみ食事だけの利用もできるという。タオルとバスタオルはレンタルなので、手ぶらで訪れることができる。これらにシャツとハーフパンツの館内着がセットになったバッグ、ロッカーキーを受け取ったら4階にある浴室へ。館内での飲食や自販機の買い物などすべてリストバンドの番号で精算し、入浴料とまとめて退館時に支払うシステムだ。

休憩スペースは3階にもあるが、4階にも畳敷きの休憩所を設けている。一般的なスーパー銭湯と比べればじゅうぶんすぎるほど広く、また混みあう3階に比べれば静かなので、ここでごろ寝する客も多い。脱衣所からは内風呂、露天風呂の双方に出入りできるようになっている。併設するフィットネスクラブの会員も浴室を利用できるらしく、脱衣所と浴室との間に専用の出入口もある。

すべての湯船で温泉を使用しているわけではなく、しかし温泉使用でない湯船でも趣向を凝らして客の満足度を高めている。3帖ほどの小さい湯船だが、人肌程度のぬる湯(バイブラ湯)は寝てしまうくらいに気持ちいいし、4人分のジャグジーを備えた湯船は立ち湯と座湯の2通り。水風呂は深さがあり、そのぶんキンキンに冷えている。露天スペースには4帖ほどのミルキーバス、3帖ほどの岩風呂風・日替わりハーブバスも(ペパーミントの小袋が沈んでいた)。これら1つ1つは一般的なスーパー銭湯に比べればこじんまりとしているが、ジャグジーなどの設備に頼らなかった点は他施設との差別化だろう。1つとて似た感じの湯船がないので、ひと通り全部に入ってみようという気にさせられる。

温泉は内風呂ではかけ流し、露天風呂では循環式で提供している。地下1,503mから湧出する茶褐色のお湯で、8帖ほどの内風呂では照明の加減でワインレッドのようにも見える。透明度は50cmほどで、さらさらの肌ざわり。オープンして3年足らずだが、温泉の成分でタイルは黒ずみ、いい味わいをなしている。露天風呂は16帖ほどでむやみに大きいが、訪れた日が雨降りだったこともあり、屋根のかかった半分のスペースに客が集中するという事態。循環処理をしているぶん色味は薄いかな、という印象。ほかに5人分の寝ころび湯があり、床面にうっすらとお湯を張っているのだが、そこには屋根がなく誰も利用していなかった。露天スペースはルーフバルコニーにあり、高い塀に囲まれているので景色は何も見えず。その代わりとして塀の一部をウォーターカーテンに仕上げたり、スペース全体をぶどう棚のように見立てるなど、演出は心憎い。ベンチとデッキチェアで寛げるのもいい。

サウナは2つあり、うち1つは内風呂側に出入口のある高温乾式。L字型の室内の真ん中に扉があるため、半分弱のスペースはテレビが見えないのだが、集中して汗をかきたいという人には良いだろう。もう1つはいわゆるスチームサウナだが、タイル張りの室内は足首までお湯が張ってあり、背もたれの肩口からもお湯が流れ落ちる仕組み。日替わりでアロマをブレンドしているらしく、この日はユーカリ。いいアイデアだと思うし、中温で息苦しさもないので、サウナが苦手な人にもおすすめだ。

湯あがりは館内着で3階休憩室へ。タイ古式、バリ式などのエステ・マッサージが並んだ通路の先に、無料で利用できる休憩室がある。手前にあるのは10,000冊を常備した漫画コーナー、そして奥にはテレビつきリクライニングシートがあって、その数はなんと66席(一部女性専用)。利用できるのは平日は中学生以上、休日は小学生以上。薄暗い室内で、しかも毛布の用意もあるから、ちょっと仮眠のつもりでも熟睡は必至。食事処はメニューも多く、値段もリーズナブル。たっぷりと休憩して、腹ごしらえも済んだらまたひとっ風呂。1日のんびりしたい施設だ。

港北天然温泉スパガーディッシュ
源泉/横浜温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/横浜市都筑区中川中央2-7-1 港北みなも3F [地図]
電話/045-595-0260
交通/横浜市営地下鉄センター北駅またはセンター南駅より徒歩5分
     国道246号線「荏田町」交差点より県道13号線
     第三京浜都筑ICより県道13号線
     ※駐車場は港北みなも全体で1,000台分あり(3時間無料)
料金/平日:大人1,200円、子供700円
     トワイライト(平日21:00以降):大人900円、子供500円
     休日:大人1,400円、子供800円 ※5時間まで(超過500円/時間)
     ※子供は3歳〜小学生、幼児は無料
時間/10:00〜24:00、偶数月の第1水曜日定休
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