もともとは番台だったようだが、いまはその向き脱衣所を背にして反転し、なかば無理矢理にフロント形式にしている。外からの入口は2つあるけれど、フロントの前で互いに行き来ができるようになっている。お金を払うとロッカーの鍵を渡される。脱衣所の真ん中にロッカーが28個並んでいる。左手の壁には鏡とベンチ、右手の壁には洗濯機が並び、なんだかこじんまりとしている。
浴室もやはりこじんまりとしている。カランは左右と真ん中に25くらい。白湯とジャグジーの浴槽があり、それぞれは同じ大きさ。夕方だったのでお年寄りが入れ替わりで5人ほど訪れていたが、みんなさっと浸かるだけ。それもそのはず、温度計は44℃を指していたが、これがものすごく熱い。誰もいなかったら水で埋めて入ろうかと思ったが。女湯との間仕切壁にはヨーロッパの湖畔の風景、浴槽側の壁には滝に止まる鷲だか鷹だかの絵がモザイクタイルで描かれている。男湯の勇ましさとは違い、女湯のほうはリンゴ(?)の樹の下でたわむれる3人の裸の子供の絵。
昭和31年創業なので造りは全体的に古い。銭湯というと脱衣所にはたいてい牛乳瓶やポカリスエットの入った冷蔵ショーケースがあるのだが、みなと湯では自動販売機が設置されている。こういうところだけ最新式。ドライヤーが無料で使えたり、「ご自由にお使いください」と綿棒が置いてあるのも嬉しい。ちなみに旅館のほうは素泊まり4725円。外観、立地を考えると、いわゆるビジネス旅館の雰囲気だが、旅館の大浴場をも兼ねているらしい。どういう人が宿泊するのか気になるところだ。
みなと湯
住所/横浜市金沢区六浦東3-1-23 [地図]
電話/045-701-8349
交通/京急線追浜駅より徒歩5分
料金/大人430円、小学生以下180円、未就学児80円
時間/15:30〜22:00、毎週木曜日定休