旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

横浜市中区

カプセルホテルパレス(横浜市中区福富町東通)

カプセルホテルパレス(横浜市中区福富町東通)福富町といえば横浜きっての歓楽街。あちこちから風俗店やキャバクラの呼び込みの声がかかる。目抜き通りの角地に建つのが、カプセルホテルパレス。昔から存在は知っていたが、いまどき公式サイトもないし、サウナイキタイのサ活も少なく、とかく謎めいている。今回は楽天トラベルで宿泊予約を済ませ(現地受付より300円安い)、緊張しながら現地へ。2階のフロントへと上がる階段の踊り場に「シャワーが使えません」と、気になる貼り紙が。

カプセルホテルパレス(横浜市中区福富町東通)靴を脱ぎ、スリッパに履き替えるというのは意外と珍しい。たいていの施設だとカーペットかフローリングだが、ここの床はPタイルで、事務所か商業ビルのよう。ロッカーキーを貰いつつ説明を受けるが、ほとんど聞き取れなかった。初めてカプセルホテルに泊まるとしたならば、かなりハードルの高い施設だと思う。ペラペラの館内着に着替え(下衣はなく、わかりやすく言うなら川崎ビッグの上衣だけ)、フロントの目の前の階段を3階へ。

カプセルホテルパレス(横浜市中区福富町東通)こんどはエレベーターで5階へ。大浴場の「シャワーが使えません」は、正確に言うと「カランからお湯が出ません」だった。一大事だと思うし、何個もボタンがある立ちシャワーはとっくに壊れている様子。あとから来た客はひたすら温冷交代浴だったので、サウナは終始貸切。

サウナの利用時間は17時〜25時までだが、しばらく誰も利用していなかったのか、室内はカラッカラ。室内の温度計は62℃を指したまま壊れていて(ドア上部の温度計では96℃〜106℃)、ブラウン管のテレビは映らないし、ドアはちゃんと閉まらない。

カプセルホテルパレス(横浜市中区福富町東通)水風呂はぬるいし、水質も何もよくわからないけれど、よく言えばサウナも水風呂もオールドスタイル。100℃のサウナに、20℃の水風呂。リラックスルームは期待するほど寛げる空間ではなく、他施設で言うところのラウンジとかロビーといった雰囲気。各階にあって、自販機、ソファ、灰皿を設置。

やることがないのでカプセルへ。相場より格段に料金が安いためか、カプセルは意外と埋まっていた。ブラウン管の小さなテレビは、映らないチャンネルもあるし、イヤホンはないし。エアコンの吹き出し口を閉じたら、隙間からの雑音が気になるし。敷布団も掛布団もぺらっぺら。

カプセルホテルパレス(横浜市中区福富町東通)PALACE=宮殿とはほど遠い雰囲気だし、安いから文句は言えない。しかし、チェックアウトの際、無言で、下足鍵を投げるようにして渡してくるフロントの対応はどうかと。この近所ならグランカスタマのカプセルがほぼ同料金(平日は安いが変動制かも)、ビジネスインニューシティーのナイトパック(22:00〜翌10:00)がほぼ料金変わらずで、リクライニングシートでの仮眠。となればパレスの魅力をどこに見出せばよいのか。

カプセルホテルパレス
住所/横浜市中区福富町東通6-5 [地図]
電話/045-252-1126
交通/JR根岸線 関内駅北口より徒歩6分
     横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町駅3番出口より徒歩6分
     京浜急行 日ノ出町駅より徒歩7分
料金/3時間1,300円、6時間1,900円、21時間2,600円
時間/24時間(サウナ利用は17:00〜25:00)

翁湯(横浜市中区寿町) ※2019/6リニューアルオープン

翁湯(横浜市中区寿町)建物の老朽化により取り壊しとなった寿町総合労働福祉会館。それから4年の時を経て、昨年6月に「横浜市寿町健康福祉交流センター」として竣工し、翁湯も再オープンとなった。確かに建物はきれいになったが、何をするでもなく広場にたむろする光景は変わらない。石川町駅からずっと緊張感は続くし、建物の外観を撮ろうにもそれは叶わない。それでも以前と比べれば、ずいぶん入りやすくはなった。

翁湯(横浜市中区寿町)券売機でチケットを購入してフロントへ。タオルなど一切を忘れてしまったが、使い切りのボディソープとリンスインシャンプーが付いて別途150円。休憩スペースには畳3帖の小上がりと自販機がある。

浴室は壁側と島にカランが10数人分。温度調節とシャワーホース付き(いまや当たり前か)、ほかに立ちシャワー1か所。湯船は2つあって、大きい方は42℃、やや小さい方は44℃と差をつけている。ジャグジーやバイブラなど何もなくシンプルなので、あまり長湯の客もいない(客層はやはり年配寄り)。

湯船に面して壁一面ガラスブロックで、明るく清潔感あり。真っ白なタイルに唯一の装飾は、東海道五十三次神奈川宿。建て替え以前はタイル絵だったけど、こんどは印刷したパネル。ちなみに額に収まった「翁湯」の屋号は、そのまま店内に飾られていた。

翁湯(横浜市中区寿町)

横浜市寿町健康福祉交流協会公式サイト
翁湯(神奈川県浴場組合)

翁湯
住所/横浜市中区寿町4-14 [地図]
電話/045-662-9636
交通/JR根岸線石川町駅中華街口(北口)より徒歩6分
     横浜市営地下鉄伊勢佐木長者町駅より徒歩8分
料金/大人470円、中人200円、小人100円
時間/13:00〜21:00、毎週日曜日定休


↓2016/3/23の記事↓

翁湯(横浜市中区寿町)町の銭湯に限定しても、いままで300軒以上は訪ねたが、それでも初めて暖簾をくぐる時は少々緊張する。翁湯の場合はまずロケーション。東京の山谷、大阪の釜ヶ崎と並び、日本三大寄せ場として知られる横浜市中区の寿町にあって、この界隈は昼間から暇を持て余した大人たちが通りをうろつき、時には酔っぱらいや警察官の姿も。

DSCN5635翁湯は寿町総合労働福祉会館の2階にある。この建物は労働棟と福祉棟から成り、職業安定所、診療所、図書室、娯楽室などがあり、上階は市営住宅となっている。昭和49年竣工と相当年数を経過しているためか、このたび平成31年の完成予定で建て替えられることとなった。よって翁湯は3/25をもって休業するという。(Twitter:雑誌『恋と童貞』公式アカウントさんによる情報)

DSCN5638ふらっと立ち寄りにくい雰囲気だが、暖簾をくぐってしまえば見知らぬ者どうし裸の付き合い。しかし客は少なく、年間延利用者数約21,597人(平成26年度実績)ということは1日平均約70人。しかし賑わった時代も当然あったのだろう。洗い場のカランの数はやたらと多い。湯船は1つだけ。東海道五十三次の神奈川宿のタイル絵は、殺風景な浴室内での唯一の装飾。かすかな塩素臭、ピリピリとした刺激は気のせいではないはず。神奈川県浴場組合の紹介ページにはこう記されている。「寿町地区の衛生向上の為に頑張っています」。



カプセルinn都(横浜市中区野毛町)

カプセルinn都(横浜市中区野毛町)ノスタルジーと猥雑さが混在する、横浜きっての歓楽街、野毛。夜は活気が絶えず、間口の小さな店から客があふれかえっている。大岡川沿いには都橋マーケットが建ち、異様な雰囲気を醸し出す。そして、都橋のすぐ近くにあるのがカプセルインミヤコ。分類上はカプセルホテルも簡易宿泊所だが、むしろドヤを連想させる外観。「お風呂・サウナ 600円」の看板が敷居を低くしている。タオル付きなら銭湯より安い。

カプセルinn都(横浜市中区野毛町)予想に反してフロントは若い男性(といっても40歳前後か)。料金を支払い、タオル大小を受け取る。脱衣所は籠しかないので、貴重品ボックスを利用する。手首に巻くタイプの鍵だが、「防水になってますから…」と、どうりで話が噛み合わないわけだ。監視カメラ作動中のステッカーに緊張を感じつつも、そそくさと浴室へ。

電球が1つ切れていることを差し引いても薄暗くて狭い室内。カランが5つほど並び、安っぽいシャンプーとボディーソープ。バイブラ湯はピリピリして消毒されている感あるし、水風呂は蛇口がひねれず、ただの溜め水。水位計などあるはずもなく、自分の身体を最大限まで沈める。

E30E500F-AFA0-4C6C-A46D-37004BFA44C6おかしいなとは気付いていたのだが、サウナは照明が消えており真っ暗。先客がいなくなった隙にあちこち探るも、スイッチは見つからず。「あそこの扉を開ければ分電盤が…」と思ったが、それこそ監視カメラで怪しまれる。よもや休止中かと思ったが、ヒーターはちゃんと稼働しているし。いまさらフロントに聞きに行くのもめんどくさい。仕方なく室内の薄明かりだけを頼りにサウナを利用。

誰かが浴室に入ってきたら…と余計な緊張感を抱きつつも、サウナそのものは悪くない。ぬるいけど。帰りがけ、フロント氏に照明の件を伝えたら、「あっ、気付きませんでした」と。うっかりにもほどがある。

カプセルinn都 ※男性専用
住所/横浜市中区野毛町1-22 [地図]
電話/045-241-0133
交通/JR根岸線桜木町駅・関内駅、京急日ノ出町駅より徒歩7分
料金/入浴のみ600円(1時間)
時間/サウナは17:00〜26:00(日祝は24時間)、年中無休
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シダトモヒロ

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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人530円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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