旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

八王子市

京王高尾山温泉/極楽湯(東京都八王子市高尾町) ※2015/10/27オープン

京王高尾山温泉/極楽湯(東京都八王子市高尾町)新宿から約1時間の距離にあって、手軽に登山が楽しめるスポットとして人気の高尾山。これから秋の紅葉シーズンはますます人出が増えることであろう。そして先日、玄関口となる高尾山口駅の裏手に隣接して、登山帰りにも便利な「高尾山温泉」がオープンした。地盤が強固であったために温泉掘削が難航し、オープンは当初の予定よりも1年以上先延ばしとなった。大手温浴チェーン「極楽湯」のフランチャイズであるため、店名にも京王と極楽湯の2つのブランドが併記されている。

オープンから10日経っても大盛況の館内は、券売機に1人ずつ、フロントには3人のスタッフがお出迎え。昼ピークを迎え、大混雑する食事処を横目に階段を上がると、2階には浴室。檜風呂はマイクロバブルの、いわゆるシルキーバス。週替わりの湯は甘草エキス配合。色がかなり薄まっていたところに、スタッフが入浴剤を追加しに来た。客が見ているというのに、手桶で直接投入するとは大胆すぎる。室内にはほかに、フィンランドスタイルの高温サウナと水風呂がある。

京王高尾山温泉/極楽湯(東京都八王子市高尾町)

露天風呂は温泉岩風呂と人工炭酸泉、座り湯の3種類。室内も含めて、ジャグジーなどを設けなかったのは最近の流行りか。温泉は地下1,000mから湧出し、かすかな白さと硫化水素臭が特徴。さらさらとした肌ざわりも感じられ、さがみ湖温泉うるりほどの個性はないが、泉質的には似ている。岩風呂は上下2段で温度が異なり、あつ湯は43℃のしっかりとした熱さだ。のどかな山の景色を眺めるから、高尾山に登らずとも旅行気分が味わえる。

京王高尾山温泉/極楽湯(東京都八王子市高尾町)昼ピークの食事処は、名前を書いて順番を待ち、カウンターの注文口で並び、食事ができるまで待つ。改善点はいろいろあろうが、そもそも疑問なのは、本来想定される客の大半が登山帰りだと仮定して、なぜこの施設が昼間から混雑を迎えているのかと。登山者は山頂で弁当を食べたほうが美味しいのに。さらに突っ込んで言えば、8時から営業している意図は何だろう。地元客の朝風呂需要だろうか。

京王高尾山温泉/極楽湯(東京都八王子市高尾町)館内には京王線の時刻表が、駅ホームと同じように表示されている。専用の連絡通路も新設されたから、雨にも(ほとんど)濡れずに利用可能だ。高尾山はミシュランガイドで最高評価の3つ星を獲得したことから、外国人観光客も多いはず。最近では温浴施設におけるタトゥー問題について、観光庁も調査に乗り出したところだが、高尾山温泉での解禁とはならなかった。

京王高尾山温泉 / 極楽湯
源泉/京王高尾山温泉(単純温泉)
住所/東京都八王子市高尾町2229-7 [地図]
電話/042-663-4126
交通/京王高尾線高尾山口駅隣接
   国道20号線「高尾山口駅前」交差点より駅裏手へ
   ※駐車場約110台分あり(3時間まで無料)
料金/(通常)大人1,000円、子供500円
   (シーズン料金)大人1,200円、子供600円
   ※大人は中学生以上、子供は4歳〜小学生、3歳以下無料
   ※シーズン料金は2015/11/14〜11/30・2016/1/1〜1/3・GW
時間/8:00〜23:00、年中無休

京王高尾山温泉/極楽湯(東京都八王子市高尾町)京王高尾山温泉/極楽湯(東京都八王子市高尾町)
高尾山温泉のオープンに先立って改築された高尾山口駅は、建築家の隈研吾氏が手掛けた。駅の連絡通路はエントランスから期待が高まる。

八王子温泉やすらぎの湯(東京都八王子市中町) ※2020/6/5より長期休業

八王子温泉やすらぎの湯(東京都八王子市中町)八王子中心街のど真ん中に位置するのが八王子温泉やすらぎの湯。パチンコ店、ビジネスホテルなどが同居するビルの2フロアを占め、さらにはバリ風岩盤浴施設も併設。リクライニングシートの休憩室では翌朝まで滞在することができ、カラオケルームや卓球コーナーを備えるなど、都市型健康ランドとでも言うべきか。ゆったり広々としたロビーや通路に俗っぽさはなく、サウナ施設に雰囲気が似ている気も。フロントでロッカーキーとタオル・館内着のセットを受け取ったら、女性はそのまま5階、男性は階段で4階へ。浴室内のナイロンタオル、カミソリ、歯ブラシは自由に使ってよい。

八王子温泉やすらぎの湯(東京都八王子市中町)浴室内にあるのはバイブラ湯、寝湯ジャグジー、立ち湯のスーパージェット、円形の半身浴、檜風呂、水風呂。それに加えて、ドライサウナとスチームサウナ。露天風呂(岩風呂)は屋根と目隠し壁に囲まれているのでまったく露天風情はなく、わずかに外気を感じるのみ。半身浴は替わり湯としても使用しているようだが、それは土日祝日のみ(?)でちょっと残念。檜風呂は毎月第3木曜日に天日干しをするらしく、わざわざ板をすべて取り外すのかは知らんが、なかなか真面目な取り組みだ。地下1,500mから湧出したという温泉は、半身浴と水風呂以外で使用しているものの、無色透明で温泉としての個性は感じられず。大月短大の田中収名誉教授の能書きが脱衣所に掲げられているのを見て、やはり八王子は山梨県の玄関口だと思った次第。

都市型施設で、なおかつ翌朝までのオールナイトで営業しているだけあって、食事処が26:00、ボディケアが25:30と、こちらも深夜まで営業。テレビ付きリクライニングシートのファミリーレストルーム(女性専用もあり)、簡易マットの仮眠室もあるから、昼にうたた寝するもよし、安価に宿泊を目的とするもよし。夜の繁華街で飲み歩いたとき、終電を逃したときなどに重宝しそうだが、それにしては深夜1時が受付終了とは早い気もする。八王子は意外と健全なのだろうか。

八王子温泉やすらぎの湯
源泉/八王子温泉(ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/東京都八王子市中町2-1 [地図
電話/042-648-5111
交通/JR八王子駅より徒歩3分
     京王線京王八王子駅より徒歩5分
料金/(平日)大人1,600円、小人800円、幼児600円
     (休日)大人2,000円、小人800円、幼児600円
     ※館内着・タオルセット含む
     ※小人は小学生以下、幼児は3才〜未就学児
     ※深夜料金別途1,500円(深夜1:00以降)
     温泉利用のみ(1時間コース)1,200円
     ※館内着・タオルセットなし
時間/10:00〜翌8:00(深夜1:00受付終了)

松の湯(東京都八王子市小門町)

松の湯(東京都八王子市小門町)八王子駅から西八王子駅にかけての甲州街道(国道20号線)は、かつて八王子宿として賑わったところ。現在でも国道16号線や秋川街道、陣馬街道が分岐する交通の要衝だ。

松の湯は八王子駅と西八王子駅のほぼ中間に位置し、徒歩圏でありつつも、駐車場は3か所に計18台分完備と利便性はよい。露天風呂松の湯と書かれた煙突がランドマーク。写真手前の塀の裏が露天風呂であるらしく、通りにも薬湯のにおいが漂っていた。期待できそうな予感。

松の湯(東京都八王子市小門町)フロントの奥に小さなロビーがあって、そこにはソファとテレビ。脱衣所にも境壁の上にテレビを置いている。脱衣所の一角に5帖ほどの休憩室を設けていて、そこでは喫煙可。インストルメンタルのBGMを流している。

浴室は境壁にカランが7つ、5-5の島が1列、片側のみ5つ並んだ列の裏側は水風呂で「サウナ専用」の文字。各列に1つずつシャンプー・ボディソープを備えているから、貸しタオル(20円)を利用すれば手ぶらで訪ねることができる。

湯船は水風呂を含めて3つがL字型に配置されている。大きな湯船は泡風呂で、ミクロバイブラとジャグジー2人分、座湯ジャグジー2人分を手すりで分けている。小さな湯船は押しボタン式の大噴射ジェット。サウナは水風呂の向かいにあって、脱衣所に食い込むような配置。さらに露天風呂もあり、4帖ほどの広さの岩風呂のつくり。高い塀で囲まれており、ひさしが半分覆っているが、見上げれば青空と煙突のてっぺんの「露天」の文字が見えた。実母散系の薬湯の袋が沈んでおり、これが外にも漂っていたにおい。ベンチも1つあるから湯冷ましにちょうどいい。

浴室内はタイル張りだが、昨年開催の「富士山詣で」のバスポスターを2枚貼っていた。殺風景な室内の彩りとしてはもってこいだし、ほかの銭湯もぜひ真似したらよいと思う。平日の昼間にも関わらず、男湯は常に10人ほどの客が訪れていた。八王子市には現在4軒の銭湯が営業しているが、レトロ系と設備充実系が半々ずつ。松の湯は後者として安定した人気を確保しているようだ。

松の湯(東京都浴場組合)
日本お風呂・温泉倶楽部 お湯ニストインタビュー

松の湯
住所/東京都八王子市小門町20 [地図
電話/042-622-5356
交通/JR中央線西八王子駅北口より徒歩17分
     またはJR中央線・横浜線八王子駅北口より徒歩18分
     甲州街道(国道20号線)「本郷横丁東」交差点より南に約100m
     ※無料駐車場18台分あり
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナは別途250円
時間/14:00〜24:00、毎週月曜日と毎月第1火曜日定休

(追記-2016/10/1)
ツイッターの情報によれば、松の湯は10/30をもって廃業するとのこと。

(追記-2017/2/6)
署名活動によって閉店を撤回し、以後期限付きで営業を継続していたが、このたび正式に継続することとなった。
カテゴリー
タグ(温泉・銭湯関連のみ)
月別アーカイブ
記事検索
タグ絞り込み検索
プロフィール

シダトモヒロ

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。

ツイッター
まぼろしチャンネルで連載中!

昭和レトロ総合サイト「まぼろしチャンネル」で温泉レポート連載中。全国から選りすぐったディープで、どローカルな温泉をご紹介します。「いかす温泉天国」(5ch)をよろしく!
当ブログ掲載の情報について
当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人530円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

神奈川県浴場組合ホームページ
面白かったら↓をクリック!

にほんブログ村 旅行ブログ 日帰り温泉・スーパー銭湯へ
アクセス数(PV)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
メッセージはこちらからどうぞ
コメント