旅は哲学ソクラテス

興味があるのは風呂屋めぐりとベイスターズです。それ以外のことにはあまり興味がありません。
日帰り温泉・スーパー銭湯・町の銭湯・共同浴場・サウナ・健康ランド・野湯など守備範囲は広めです。
行動範囲は神奈川を中心とした1都3県と静岡、山梨です。

文京区

東京ドーム天然温泉 スパラクーア(東京都文京区春日)

東京ドーム天然温泉 スパラクーア(東京都文京区春日)野球観戦で東京ドームはしょっちゅう行くのに、スパラクーアを訪ねるのは今回が初めて。ライトスタンド裏手の商業ビル5階〜9階で営業している。巨人軍の庭で、かつ高級スパであるからしてエレベーターに乗る以前から緊張する。6階のフロントでは、横一列に並んだスタッフが一斉に手を挙げる。「左から2番目の受付にお進みください」と案内役も。まるで野球のチケットカウンターか、はたまた遊園地のアトラクション。こんな温浴施設は初めてだ。

東京ドーム天然温泉 スパラクーア(東京都文京区春日)タブレットで説明を受け、リストバンドを受け取る。脱衣所入口のカウンターでは館内着とタオルセットを受け取る。ロッカーは番号指定で、ICタグをタッチして開閉。ずらりと並んだロッカーのいちばん奥に浴室入口。大型施設すぎて気持ちが落ち着かない。

ジャグジーもいくつかあるが、メインは温泉を使用した大浴槽だ。地下1,700mより湧出し、薄っすらと茶褐色。塩分を多く含むため、乾燥するこの時期は若干ヒリヒリする。湯船が浅めなのは好みが問われるところだが、長く浸かりたいなら半身浴、あるいは寝湯で。

曲線を描いた湯船が印象的な室内から、さながら屋上庭園といった雰囲気の露天風呂へ。こちらはぬる湯、あつ湯の2つ。時折り聞こえてくるのは、悲鳴を乗せ、轟音とともに滑り落ちるジェットコースター。塀で完全に遮断せず、せっかくならチラ見でもと思うのだが、ラクーアならではのやかましさだ。

サウナは愛好者泣かせの個性的な3室。2回ずつ計6回セットも入ってしまったから、いくら時間があっても足りない。オールドログは約100℃で、山小屋をイメージした静かな小空間。スタジアムは階段状で最上段は約90℃、テレビを観ながら。村田や長野など巨人の選手のバットを入口に飾っている。ヴィルデンシュタインは約80℃で、ロウリュを1日5回開催している。

アロマ水をかけ、タオルで熱気を回旋するだけのシンプルな内容。だからこそ真価が問われる。満員の客を前にして、熱波師の腕の見せ所だ。この日16時の回では、最初の1杯目でわかった。「熱いやつが降りてくる」と。ひさびさに刺激の強いロウリュを味わった。2つある水風呂は、どちらかもっと冷たくてもよいと思った。

東京ドーム天然温泉 スパラクーア(東京都文京区春日)奮発して訪ねたので、少しでも得をしようとランチパックを利用。なかなか男一人じゃベトナム料理なんて食べる機会もないが、実質1,000円で堪能できるとはありがたい。ふと見渡せばカップル率も高いが、リクライニングシートの空きなど全く無くて、カップルが仲良く寛げないと思えば可哀想だが、これが人気店の現実。まったりしていないで風呂に入りなさいと言いたいが、風呂に入って食事したってせいぜい3時間くらいだから、ショートコースの料金設定があればよいのに。

パンフレットを見ると、8階〜9階のヒーリングバーデ(岩盤浴)をイチオシしているが、入館料と合わせ、さらに食事したら5,000円なんてあっという間。さすが東京はデートも高くつくなと若いカップルを心配する。WBCの試合前とあって、ここから隣の東京ドームへ向かう同志も多数。スーツ姿のサラリーマンも多く、さまざまな客が、さまざまな目的で訪ねるようだ。

東京ドーム天然温泉 スパラクーア(東京都文京区春日)

東京ドーム天然温泉 スパラクーア
源泉/小石川温泉(ナトリウム−塩化物強塩温泉)
住所/東京都文京区春日1-1-1 東京ドームシティLaQua5〜9F [地図]
電話/03-5800-9999
交通/東京メトロ丸の内線・南北線後楽園駅より徒歩1分
     都営地下鉄三田線春日駅より徒歩2分、三田線水道橋駅より徒歩3分
     JR中央線・総武線水道橋駅より徒歩6分
料金/大人2,634円、小学生以上18歳未満1,836円、小学生未満は入館不可
     深夜割増料金(1:00〜6:00)1,944円加算
     休日割増料金(土・日・祝・特定日)324円加算
     ヒーリングバーデは別途864円(11:00〜23:30)
時間/11:00〜翌9:00(18歳未満は11:00〜18:00)、年中無休  

ふくの湯(東京都文京区千駄木)

ふくの湯(東京都文京区千駄木)このところテレビや雑誌で「デザイナーズ銭湯」がよく取り上げられ、古き良き銭湯のイメージと対比される機会が多い。そのなかには建て替えでなく、改装した銭湯も含まれ、千駄木のふくの湯もそのひとつ。本駒込駅が最寄りだが、千駄木駅より団子坂を上がっても15分ほどの距離。もとは富久の湯(昭和47年開業)といったが、平成23年12月のリニューアルを機に名を改めた。マンション銭湯で半地下部分はコインランドリー、銭湯は階段を上がるが、バリアフリー対策としていす式階段昇降機を設けている。和風モダンなエントランスは、第一印象としてこの上ない期待感を煽る。

券売機でチケットを購入したらフロントへ。その左右に暖簾がかかり、浴室の「大黒天の湯」「弁財天の湯」は男女週替わりとなる(この日は男湯が弁財天の湯)。簡単に違いを言えば、大黒天が人工ラジウム温泉、弁財天が薬湯。木製ロッカーは漢数字といろはの表記。洒落た吊り下げ照明があって、板ガラスの建具を天井下から設えているため、脱衣所と浴室は実際以上に広々とし、開放的に感じる。

ふくの湯(東京都文京区千駄木)

浴室に入ると左右に並んだ洗い場のほか、中央にも六角形の島カラン。シャンプーやボディソープの備え付けもあるから、タオル1つあればよい(手ぶらセットも100円と良心的)。室内はGoogle Mapのインドアビューでも見られるとは、さすが時代の最先端。湯船はジャグジー付き、半身浴の2つが並び、ほかに陶製つぼ湯が1つ。スーパー銭湯によくあるつぼ湯だが、限定1名となると入らずにはいられない。

ペンキ絵は丸山清人師の描いた冠雪の富士山。大黒天の湯は中島盛夫師の描いた赤富士。そして男女を隔てる壁はGravity Freeの派手な宝船。伝統と革新のコラボとでも言うべきか、全てがおしゃれで、居心地の良い空間。このリニューアルを手掛けたのは若き才能、今井健太郎建築設計事務所。さすがの一言だ。

ふくの湯(文京区浴場組合)
ふくの湯(東京銭湯マップ)

ふくの湯
住所/東京都文京区千駄木5-41-5 [地図]
電話/03-3823-0371
交通/東京メトロ南北線本駒込駅より徒歩7分
     都営三田線白山駅より徒歩11分
     東京メトロ千代田線千駄木駅より徒歩15分
料金/大人460円、中人180円、小人80円
時間/11:00〜24:00(土日祝は8:00〜24:00)、年中無休

鶴の湯(東京都文京区千駄木)

鶴の湯(東京都文京区千駄木)先月は千駄ヶ谷の鶴の湯を紹介したが、今回は千駄木の鶴の湯。似たような地名で同じ屋号とはまぎらわしいが、こちらも昔ながらの風情を残す名銭湯だ。千駄木、本駒込のどちらもほぼ変わらぬ距離だが、込み入った住宅地にあるため通りを間違えるとややこしそう。団子坂からだと角を2度曲がるが、目印もなく、迷子にならなかったのは奇跡だったかもしれない。

千鳥破風の屋根を持つ堂々たる佇まいで、玄関先は洒落た感じ+バリアフリーに改修済み。大黒様が出迎えてくれる。番台の女将さんはちゃきちゃきした方で、スタンプノートを差し出したら「暑いなかご苦労様」とボディソープを頂戴し、なおかつ湯船やペンキ絵のことを丁寧に教えてくれた。そして「1時間でも2時間でもごゆっくり」と声を掛けてくれた。女将さんのお人柄が気に入って、遠方から鶴の湯を訪ねるファンも多いことだろう。

もともとは他人が経営していた銭湯だが、引き継いでから90年ほどになるという。建て替えたのは昭和35〜36年頃。脱衣所は広々としており、濡れ縁で喫煙可。

浴室の手前にはカランが壁側に5つずつ、4-4、片側のみ4つの列で並んでいる。出入口の扉わきには小さな浴槽があって、ふたがされていたが、ここは上がり湯として使っていたのだろうか。湯船は3つ並んでおり、深湯(バイブラ湯・ボディマッサージ)、浅湯(ジャグジー2基)、深湯(実母散薬湯)。

ペンキ絵は故早川利光師による「南伊豆」。朝焼けの富士山が描かれている。富士は不二に通じるとして男女いずれかに描かれることが多いが、鶴の湯では女湯も富士山だ。さらには浴室の入口側にも大きな富士山が描かれている。こちらは中島盛夫師2011/12/24の作。「背景画」だと見上げる姿勢になるが、これなら湯船につかりながらゆったりと眺めることができる。そして、3つの富士山は日本でもここだけだろう。

鶴の湯(東京都浴場組合)
鶴の湯(文京区浴場組合)

鶴の湯
住所/東京都文京区千駄木5-32-2 [地図
電話/03-3821-2514
交通/東京メトロ南北線本駒込駅より徒歩7分
     東京メトロ千代田線千駄木駅より徒歩8分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/16:00〜24:00、毎週土曜日定休
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シダトモヒロ

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当ブログでご紹介している温浴施設の情報は、すべて自ら訪問し記録したものです。再訪時に料金・設備等で変更点があればその都度追記していますが、施設によっては現在と異なる点がありますのでご了承ください(⇒情報をお寄せください)。 また、当ブログ記載の「交通」は、各施設の公式サイトやパンフレットで公表している情報です。公表なき場合は1分=80mとして計算しています。
神奈川県の銭湯料金
神奈川県の銭湯の料金は下記の通りです。
・大人530円(12歳以上)
・中人200円(6歳以上12歳未満)
・小人100円(6歳未満)
銭湯にはタオル、ボディソープ、シャンプーを持参して行きましょう!

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