
浴室右手には湯船が2つあり、ひとつは水風呂で、同じく緑色の入浴剤。もうひとつは日替わりのイベント湯で、訪れた日は「当帰・地黄の恵み」という青紫の入浴剤。説明書きが掲示してあったがよくわからなかったので、製造販売元のヘルスケミカルのホームページで確認。当帰はセリ科の植物、地黄はゴマノハグサ科の植物で、根を乾燥させたもの(→詳細)。40℃弱のぬるいお湯だったので寝てしまいそうだった。サウナは別途100円。利用者には黄色のフェイスタオルとバスタオルが貸し出しされるのでひと目でわかるが、半数以上の客がサウナを利用している様子。高温乾式サウナで、室内にはテレビがついている。
浴場組合のホームページには「浴室天井高10m」ともあるが、これは一般住宅の2階建よりちょっと高いくらい。普通とは逆で、緩いV字型の勾配天井。そう言われてみれば開放感があるなぁといった感じ。それよりも白タイルを基調とした浴室内は、蛍光灯がまぶしいくらい(夕方は西日がきつくてまぶしい)。昔ながらの銭湯とは違って、ペンキ絵やタイル絵といった装飾はないが、明るくて清潔感がある。
夕暮れ時に訪れたのだが、浴室には7〜8人の客。脱衣所でも喫煙OKだが、掃出し窓の外にはベンチを設えた喫煙スペースもある。1坪弱の空間でビニールトタンの屋根が覆っているが、隙間風が入るので湯あがりの一服には気持ちがいい。時おり「バリバリバリ」という轟音が頭上を通り抜けていくが、これは米軍の戦闘機。のんびりひとっ風呂も、これでは雰囲気台無しである。米軍の兵隊さんも一度松の湯を訪れてみるといい。どれだけ騒々しいか、リラックスの邪魔であるか、身をもって実感すればいいのだ。
・松の湯(神奈川県浴場組合)
松の湯
住所/大和市南林間1-10-4 [地図]
電話/046-274-0464
交通/小田急江ノ島線南林間駅より徒歩2分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
※サウナは別途100円
時間/15:00〜24:00、毎月7・17・27日定休(日祭日の場合は翌日)
(追記-2013/2/5)
2012/12/31をもって廃業しました。

神奈川県浴場組合ホームページより