静岡市中心部より安倍川を遡り、さらに中河内川の上流へ。すれ違い困難な山道が続くが、ふと現れる小集落が口坂本。昔は分校もあったというが、5年前の統計では7世帯13人。山深いこの地に湧くのが口坂本温泉で、昭和52年に市営共同浴場として開設された。市中心部から車で約1時間、井川ダムまではさらに40分ほど。大日峠経由の登山道(大日古道)の玄関口でもある。
シールラリーゆらん総合ランキング3位(2022年)を受賞するなど、意外な人気を集める。素朴な佇まいで、受付では地元で採れた野菜を販売。浴室には大きな湯船と洗い場5人分。露天の岩風呂は平成7年に設けたという。塀に囲まれているが、その向こうは一面の山なみ。温泉は無色透明で、とろみのある肌ざわり。内湯は循環かけ流し併用、露天風呂ではかけ流しで使用している。
のどかな山の温泉を存分に楽しんだあとは、畳敷きの休憩室でのんびり。すぐそばを流れる中河内川は施設裏手の橋から眺めることができる。聞こえるのは川のせせらぎと鳥のさえずりのみ。オクシズ(奥静岡)の大自然を間近に接し、しかも入浴料300円で旅行気分を満喫。道のりは遠いが、1時間かけてでも訪ねてみたい温泉だ。口坂本温泉浴場
源泉/口坂本温泉(ナトリウムー炭酸水素塩温泉)
住所/静岡県静岡市葵区口坂本652 [地図]
電話/054-297-2155
交通/国道1号線(静清バイパス)千代田上土ICより約33km
※無料駐車場約50台分あり
料金/大人300円、小人100円
時間/9:30〜16:30
毎週水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始定休









