千代乃湯(東京都三鷹市井口)三鷹という地名は、世田谷・府中・野方の三領にまたがり、鷹場の村々があったことに因むという。また、千代乃湯のある井口という地名は、江戸時代に新田開発をおこなった井口権三郎の名に因むという。千代乃湯の周辺は住宅街が広がるが、創業した昭和40年当時はまだのどかな景色が残っていたのだろうか。大通りに面して「ふろはふろやで」「ゆ〜ゆ〜千代乃湯で待ってる」というインパクトの大きい看板が立つ。これは先代の写真だという。

千代乃湯(東京都三鷹市井口)外観はスーパー銭湯ほどの規模感だし、デイサービスやコインランドリーもあって、駐車場も分散しているが合計20台分。しかも都内なのに無料。もし空いていなくても隣接してコインパーキングもある。店内には休憩スペース、2階にはマッサージコーナーも。浴室は「一茶乃湯」「すいれん乃湯」と名付けられており、男女が月替わり。湯船の配置や内装タイルの色合いに違いがある様子。ちなみに訪ねた日は男湯がすいれん乃湯だった。

千代乃湯(東京都三鷹市井口)サウナは別料金で、フロントでは下足箱の鍵と引っ掛け鍵を交換する。洗い場は約20人分で、シャンプーやボディソープの備え付けはない。浴室内にはジェット付きの主浴槽のほか、シルク風呂を設けているが、この日は備長炭を袋詰めした炭湯。ぬるめの湯加減が心地よい。露天にはさらにぬるめの湯船もあって、こちらは麦飯石を使用した人工温泉(ヘルストン活性石温泉)とのこと。

P千代乃湯(東京都三鷹市井口)すいれん乃湯だけにあるのが、岩風呂とそのお湯の中に設けた壺湯。その隣の池には鯉が泳いでいるし、庭には藤棚を設けており、春の見頃はだいぶ風流だったろうと想像する。奥には椅子を並べており、外気浴の客が絶えない。都内の銭湯にしては露天がゆったりとしており、スーパー銭湯の小型版と言っても差し支えのないかと。

千代乃湯(東京都三鷹市井口)サウナは2段10人ほどの広さ。コンフォートサウナでテレビを観ながらじっくりと汗を流す。室内にはローズクオーツ(紅水晶)が飾られており、本当に効果があるのかわからないけれど、ネットで調べてみると、疲労回復や浄化作用、メンタルのリセットなど。水風呂は地下水を使用しており、先代が手掘りしたという。冷たすぎず穏やかで、温冷交代浴にもベスト。先代の愛が随所にあふれているし、広告塔としての親しみやすさも感じられた。



千代乃湯(東京銭湯マップ)

千代乃湯
住所/東京都三鷹市井口2-4-31 [地図]
電話/042-239-1010
交通/JR中央線三鷹駅または武蔵境駅よりバス「配水場前」停徒歩1分
     都道14号線(東八道路)「野崎八幡前」交差点より約650m
     ※無料駐車場20台分あり
料金/大人550円、中人200円、小人100円
     サウナは別途350円
時間/15:30〜23:00(休日は13:00〜23:00)
     毎週火曜日定休(祝日は営業)