安芸高田市高宮町は広島県有数の酒米の産地。夏の昼夜の寒暖差が大きく、水量豊富な江の川が流れる好適地であることから、品質維持と安定生産を目的とした酒米団地に指定され、収穫した米は県内各酒造業者の純米大吟醸にも使用されている。標高300mの緑豊かな農村風景にあるのが、たかみや湯の森。宴会場や個室を備えた市民のオアシスで、別館として素泊まりの宿泊施設も。天然ラドン温泉のほか、日替わりで酒風呂も楽しめる。
浴室は男女日替わりで、大きな違いは露天風呂の1つが酒風呂か炭酸泉か。この日の男湯は酒風呂で、正直ラッキーと思ったが、地元の方なら炭酸泉で健康増進と思うかもしれない。浴室に入るとまず癒しの間というサンラウンジャーが並んだ空間があって、アロマテラピー効果でリラックスという趣旨。サウナ、水風呂のあとの内気浴として利用する客が多い。男湯側はロックタイルで「ブラックウェーブサウナマティック」という新感覚のサウナ、女湯側は丸太を組んだウッドサウナで石積みストーブ。狭いサウナ室では年配客の広島弁が飛び交う。
室内の大きな湯船にはジェットやバイブラ付き。露天には湯船が2つずつあって、岩風呂・酒風呂、檜風呂・炭酸泉という組み合わせ。酒風呂は菊文明（北村酒造）を湯船に直接投入。ほんのり香りが立ち、じんわりと温まるような気がする。酔っぱらうほどの度数ではないと思うのでご安心を。温泉は江戸時代後期には湧出し、昭和20年頃には皮膚病に特効があるとされ、郡北一帯の住民から親しまれたという。
たかみや湯の森
源泉／高宮温泉（単純放射能冷鉱泉）
住所／広島県安芸高田市高宮町原田1787-1 [地図]
電話／0826-59-0059
交通／中国自動車道高田ICより約4.4��
※無料駐車場あり
料金／大人800円、こども400円、幼児無料
時間／10:00〜21:00、毎月第2火曜日定休
※サウナと露天風呂の写真は公式サイトより転載
