鳩の湯(東京都国立市東)国立は国分寺と立川の中間にあることから名付けられ、駅名がそのまま市名となった。古くは谷保が地域の中心で、国立駅周辺は昭和元年の駅の設置とともに学園都市として整備された。駅から放射状に道路が伸び、駅から東南方向の住宅地にあるのが鳩の湯だ。2020年のリニューアルによって、地域の住民、とりわけ若い世代にも親しみやすい雰囲気となった。

鳩の湯(東京都国立市東)サウナがあるのは男湯のみで、下足札と引き換えにサウナキー。入室時には身体を拭いてくださいと、MOKUタオルも渡される。タオルをどのように使うかは客次第で、腰に巻く人もいれば、頭に載せる人、身体を洗ったりするのに使う人も。サウナは定員5名としており、上段3名、下段2名でゆったり。遠赤外線ヒーターでありながら一定の湿度を保つコンフォートサウナで、ときおりコポコポとした音が聞こえる。

浴室には水風呂、炭酸泉、シルク風呂、ジェットバスが並ぶ。炭酸泉は替わり湯としており、この日は真っ青な入浴剤。わずかな広さだが外気浴スペースもあるし、洗い場や浴槽水には軟水を使用している。壁にはモザイクタイルで富士山が描かれており、銭湯絵師・丸山清人さんの絵を再現したもの。銭湯絵師は日本にいま3人しかおらず、こうした職人の技が後世に残るのは喜ばしいことだ。銭湯文化を残しつつ、人気のアイテムを揃える。多くの客で賑わうのも納得だ。

鳩の湯(東京都国立市東)

鳩の湯(東京銭湯マップ)

鳩の湯
住所/東京都国立市東2‐8‐19 [地図]
電話/042-572-0918
交通/JR中央線国立駅南口より徒歩10分
料金/大人550円、中人200円、小人100円
     サウナは別途400円(男湯のみ)
時間/13:00〜23:00、毎週月曜日定休