丸正浴場(東京都世田谷区喜多見)喜多見駅は世田谷区と狛江市の境に位置し、街自体も境界が入り組んでいる。丸正浴場も3軒隣は狛江市という立地にあるが、この地域の住民はどういう心情なのだろうか。戸建の住宅地ということもあって、丸正浴場の煙突はいまどき珍しく目に映る。近隣にはアパートも多く建っており、丸正浴場が今日まで支えられてきた理由かと想像する。

丸正浴場(東京都世田谷区喜多見)フロントで入浴料を支払い、サウナ利用の場合は下足札と引っ掛け鍵を交換し、サウナ室で敷くバスタオルを貰う。脱衣所にはインストルメンタルのBGMが流れ、それはサウナ室でも同様。遠赤外線ヒーターでベンチは2段、温度計は90℃を指していた。じっくりと汗を流し、水風呂でじっくりと身体を冷やす。地下95mから汲み上げ、茶褐色で肌ざわりはなめらか。温度計は25℃とあって、この店でいちばん冷たいのは立ちシャワーだ。

丸正浴場(東京都世田谷区喜多見)お湯は薪で沸かしており、大きな湯船の半分をバイブラ湯とし、その隣にはジェット付きの座湯が並ぶ。カラフルな魚が泳ぐ様子がモザイクタイルによって壁いっぱいに描かれ、湯船に面したくぼみには岩を配置。海底を演出している。武蔵境の境南浴場と同じく、独特なフォントで「コミュニティセントウ」の看板を掲げる。設計者が同じなのだろうか。

丸正浴場(せたがや銭湯ガイド)
丸正浴場(東京銭湯マップ)

丸正浴場
住所/東京都世田谷区喜多見4-36-14 [地図]
電話/03-3417-6804
交通/小田急線喜多見駅より徒歩10分
料金/大人550円、中人200円、小人100円
     サウナは別途300円
時間/15:00〜22:00、毎週水曜日と毎月第3火曜日定休