揖斐川町の中心部から西へ。やがて山あいの景色となり、山の斜面に瓦屋根の集落を眺める。かすがモリモリ村は旧春日村の施設で、診療所とリフレッシュ館からなる。旧春日村は薬草で有名な伊吹山で滋賀県との県境をなし、旧村内を東西に貫く県道32号線は「春日薬草街道」と名付けられ、古くから薬草栽培もおこなわれていた。リフレッシュ館では薬草風呂を名物とし、レストランでは薬草を使ったメニューの提供、売店では薬草やお茶などを販売している。
浴室は伊吹の湯、八千代の湯が男女週替わり。大きく異なるのは伊吹の湯がドライサウナ、八千代の湯がスチームサウナであること。訪ねた日の男湯は八千代の湯で、スチームサウナは時折り轟音とともに蒸気が噴き出し、視界が真っ白になる。ひとりサイズの水風呂は水道水を使用しているとあって、キンキンに冷えていた（夏はぬるま湯となるそうだ）。屋外に湯船はなく、椅子が置いてあるのみだが、山の空気は澄んで冷たかった。
円形の薬草風呂には袋詰めした薬草が浮かんでおり、薄緑というべきか薄茶色というべきか、うっすらと濁り、独特な香りが立ち込める。薬草は基本7種類としているようだが、入荷状況によって異なるようだ。ぬるめの温度としているが、じんわりと温まって肌にも優しい。風呂上がりの薬膳ラーメンは、身体の芯からも温めてくれる。鶏ガラと地元薬草で摂ったスープは苦みもあって、ここでしか食べられない味。健康になった気がする。
かすがモリモリ村リフレッシュ館
住所／岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合3429 [地図]
電話／0585‐58‐0001
交通／国道417号線「下岡島」交差点より約8.8��
※無料駐車場あり
料金／大人500円、小人250円（3歳〜12歳未満）、幼児無料
時間／10:00〜21:00、毎週水曜日定休（祝日の場合は翌日）
