仙台の奥座敷、秋保温泉。日本三御湯、奥州三名湯と呼ばれ、作並や鳴子などと並んで宮城県を代表する温泉地と言える。名取川に面して立派な温泉旅館が建ち並び、その裏手にあるのが、秋保温泉で唯一の共同浴場。おそらく観光客は立ち寄らないであろう、渋い佇まい。奥では管理人さんなのか町内の方なのか、仲良く3人でテレビを観ており、そんな傍らの受付仕事。券売機でチケットを購入して、いざ入場。脱衣所は棚と籠のみ。いたってシンプルだ。浴室は湯船1つとカランが2つ。湯船は3人浸かればぎゅうぎゅうなサイズ感。先に浸かっていたおじいさんは「くぅ〜いい〜」と唸っており、予想はついたがものすごい熱さだった。おじいさんいわく「今日はあんまり人が来ていなかったのかも。いつもより熱いかもね」とのこと。
それでも間もなく終了時間とあって、続々と客はやって来る。カラン2つでは足りないので、床にあぐらをかいて、湯船のお湯をすくって身体を洗う。皆さん地元の方なのでしょうが、共同浴場の神髄を見た思いだ。
秋保温泉共同浴場
源泉／秋保温泉（ナトリウム・カルシウムー塩化物泉）
住所／宮城県仙台市太白区秋保町湯元薬師100 [地図]
電話／ 022-398-2774
交通／国道48号線「あやし歩道橋」交差点より約7.5��
※近隣に共同浴場無料駐車場あり
料金／大人300円、小人200円
時間／7:30〜21:00、毎月第4水曜日定休
