「んだ」とは東北の訛りで、「そうだよ」といった同意の言葉。それをどうして店名として名付けたのか。もとは、新鶴温泉健康センター（温泉施設）＋ほっとぴあ新鶴（宿泊研修施設）という町営施設で、民間譲渡とともに改装を行い、んだとして昨年4月にリニューアルオープン。会津若松市の西に隣接する会津美里町（旧新鶴村）にあって、周囲には田園風景が広がる。
そんな景色のなかに、西洋建築風のアーチが印象的な外観。いまでも宿泊はおこなっているが、ひっきりなしに訪ねてくるのは入浴客、とくに地元町民の割合が多いのだろう。フロントに立ち寄らず、みな脱衣所へと一直線。浴室には温泉浴槽、バイブラ湯、ジェットバスのほか、最高だったのはぬるめの寝湯。そして、地元特産だという朝鮮人参の湯。これもぬるめなのにじんわりよく温まる。
熱々のサウナに、冷たい水風呂。地元のおじいさんたちの会話が聞こえてきたが、「水風呂が冷たすぎる」と苦情が入ったとか。確かに期待していなかったぶん、冷たさに驚いた。露天に風呂はなく、コールマンのチェアが並ぶ外気浴スペース。高台にあるので、会津盆地を遠望する。そして真後ろには水風呂用のチラー。水風呂が冷たいとサウナがはかどる。（内風呂と外気浴スペースの写真はパンフレットより転載）
新鶴温泉んだ
源泉／吹上源泉（単純温泉）
住所／福島県大沼郡会津美里町鶴野辺字上長尾2347-40 [地図]
電話／0242-78-2820
交通／国道49号線「緑町」交差点より約7.8��
※無料駐車場あり
料金／大人700円、小学生300円、未就学児無料
時間／8:00〜21:20、毎月第1木曜日定休
