
大仁温泉より狩野川を挟んで対岸に、伊豆温泉村の看板と異国チックな建物が並んで見える。広大な敷地のなかには百笑の湯、ホテルオリーブの木をはじめとし、さまざまな施設がリゾートを形成している。百笑の湯の駐車場は大仁金山跡に面しており、坑内ボーリングで湧き出した温泉を活用した「帝産ヘルスセンター」が90年代まであったという。

伊豆温泉村は今年4月に「修善寺時之栖」と改称し、アウトドアサウナや古民家ヴィラをオープンしたが、百笑の湯は何ら変わっていない様子。入館料には館内着とタオル代が含まれているが、長時間滞在しないともったいない料金設定。浴室内には温泉浴槽のほか、炭酸泉、トルマリン風呂のほか、時之栖グループ名物の塩の湯。いちばん端にあって薄暗く、誰も利用していなかったので、ひとりぷかぷか。露天にはぬる湯の壺湯、岩風呂は草津の湯。

サウナは2室あって、麦飯石サウナとカプサイシンサウナ。前者は広々とした高温サウナで、後者は天井から唐辛子をぶら下げた変わり種サウナ。どちらもかなり年季が入っている。ちなみに女湯はカプサイシンサウナの代わりに汗蒸幕サウナ、そして備長炭サウナがあるようだ。(写真は修善寺時之栖ウェブサイトより転載)

2階に上がるとレストランのほか、休憩スペースが何室かある。レストランは観光地料金なのと、そもそも平日は観光客が少ないのか客もまばら。セルフサービス方式も敬遠される要因かもしれないが、ここで夕飯を食べないと三島や沼津の方までありつけない可能性も。休憩スペースはリクライニングシートやファミリールームなど。スペースを持て余しているのではと思うくらい、館内は広々としており、ざっくばらんな雰囲気だ。(写真は修善寺時之栖ウェブサイトより転載)
修善寺時之栖 百笑の湯
源泉/単純温泉
住所/静岡県伊豆市瓜生野410-1 [
地図]
電話/0558-73-1126
交通/国道414号線沿い(大仁橋南側)
※無料駐車場300台分あり
料金/(1日券)平日大人1,650円、小人770円 休日大人2,200円、小人990円
(夜間券)平日大人1,430円、小人660円 休日1,650円、小人880円
(立寄券)平日大人990円、小人440円 休日1,100円、小人550円
※夜間券は18:00以降の入館、立ち寄り券は60分以内の利用
時間/10:00〜24:00