伊豆高原の湯(静岡県伊東市八幡野)伊東市街地から国道135号線を南にひた走る。あちこちの観光スポットの看板を見かけるが、ひときわ目を惹くのが泥パックした女性を映した看板。伊豆半島で温泉というだけで宣伝効果はありそうなのに、泥パックは集客に輪をかけるのか、そもそも泥パックを全面に打ち出す施設は珍しい。場所柄、観光客向けかと思いきや、夜が更けてからは地元常連客の社交の場。客とスタッフとのほどよき関係は随所に見られ、95年以来の長きに渡って愛されている理由がよくわかる。

伊豆高原の湯(静岡県伊東市八幡野)館内は充実した物販コーナーに、伊豆と言えばのつるし雛。2か所に分かれた畳敷きの休憩スペースに、リクライニングチェア。伊豆高原ビールのレストランを併設しており、観光客もゆったりと寛ぐことができる。浴室に入ると8人分の洗い場、バイブラ湯、炭酸ミストショットガンというネーミングセンスの光る打たせ湯。室内は思ったよりコンパクトだが、ここは露天風呂が野趣に富み、広々として素晴らしい。

伊豆高原の湯(静岡県伊東市八幡野)なだらかな傾斜になっており、奥の方から上中下と3段に岩風呂を配置。湯船の大きさも異なるが、ぬるめ、熱めと好みで選べるのがいい。少し離れたところには名物の泥パック。そして、泥パック顔の記念撮影コーナーもあって、館内の端末よりダウンロードできる。4つ並んだ壺湯は泥湯で、泥パックは恥ずかしいという人でもすべすべ感を満喫できるし、泥パックをしたまま利用することもできる。温泉自体は無色透明で、対馬温泉は地区名に、申請者のすいらん荘は別荘分譲地にちなむ。フロント前では飲泉もできる。

伊豆高原の湯(静岡県伊東市八幡野)サウナは地元の常連客が、入れ替わり立ち替わりで賑やか。世代を超え、仲睦まじい光景を垣間見ることができた。水風呂は露天にあって、水道水を使用しており、冬は冷たく、夏はぬるくなってしまうようだ。そのまま開放感ある露天で外気浴すれば、身も心もゆったり。温泉と木々の緑に癒され、非日常の気分を大いに満喫できる。

伊豆高原の湯(静岡県伊東市八幡野)





伊豆高原の湯
源泉/対馬温泉(単純温泉)
住所/静岡県伊東市八幡野1180 [地図]
電話/0557-54-5200
交通/伊豆急伊豆高原駅より徒歩5分
     国道135号線「城ヶ崎入口」交差点より約650m
     ※無料駐車場あり
料金/大人1,000円、子供500円(4歳以上)
時間/10:00〜24:00、毎月第1・3木曜日定休(祝日、GW、春夏冬休みは営業)