天然温泉なにわの湯(大阪市北区長柄西)地下鉄が天神橋筋六丁目駅に差し掛かるとき、「なにわの湯はこちらでお降りください」といった車内放送が流れる。それなりの広告宣伝費もかかるのだろうけど、市民生活にスーパー銭湯が根付いている証とも言える。天六の駅からは少し歩くが、大阪梅田(東梅田)からわずか2駅、ミナミの繁華街からのアクセスも良い。パチンコ店と立体駐車場などを併せ持つ大型店舗で、なにわの湯があるのは最上階(8階)。

天然温泉なにわの湯(大阪市北区長柄西)券売機でチケットを購入。フロントのすぐ隣から脱衣所へと通じている。そして浴室に入ると、しょうがの甘い香り。毎月26日や特定日に替わり湯を実施しているのか、この日はしょうがの入浴剤に加えて、袋詰めした刻みしょうがを浮かべていた。さらに毎週火曜日と金曜日には、スチームサウナで薬草を使用。高温サウナはタワー型で遠赤ヒーターが2台。そして、ほどよき冷たさでバイブラ付きの水風呂。

天然温泉なにわの湯(大阪市北区長柄西)浴室内には炭酸泉やジェットバスなど、よくあるスーパー銭湯の雰囲気。水風呂では井水を使用しているが、そのほかのすべての湯船で地下659mから湧出した温泉を使用している。除鉄・除マンガン処理によって透明にしているとのこと。唯一の例外は源泉風呂で、源泉本来の淡黄色、かすかな硫化水素臭が感じられる。大阪の市街地に居ながらにして温泉が楽しめるのは贅沢に思うし、ビルの屋上にあって景色は望めないが、空間自体が広々としている。壺湯、腰掛け湯、ごろ寝湯、岩風呂があってバラエティ豊富。

天然温泉なにわの湯(大阪市北区長柄西)レストランは、鍋やしゃぶしゃぶなどをフルサービスで提供する創作和食か、スーパー銭湯ならではの気軽さと良心的価格を兼ね備えたセルフ形式。1階の焼肉店と合わせるとビル内に3店舗ある。いずれも温浴業界では有名な本家さぬきやがテナントとして運営。誰といつ食事するか、お財布事情などに合わせて選ぶことができる。スーパー銭湯らしく、幅広い世代が楽しく過ごせる雰囲気だ。

天然温泉なにわの湯(大阪市北区長柄西)

天然温泉なにわの湯
源泉/天然温泉浪花の湯(ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉)
住所/大阪市北区長柄西1-7-31 [地図]
電話/06‐6882‐4126
交通/地下鉄・阪急 天神橋筋六丁目駅5番出口より徒歩8分
     ※駐車場はお風呂利用で3時間無料(他施設併用で最大6時間無料)
料金/大人800円、小学生400円、乳幼児150円
時間/10:00〜25:00(休日は8:00〜25:00)