サウナ&ホテル かるまる池袋(東京都豊島区池袋)空前のサウナブーム、さらにカプセルホテル需要の波に乗って、かるまるは池袋西口に華々しくオープン。つかる・泊まるに由来するネーミングセンスは、所沢のBED&SPAみたいだなぁと思ったら、ここもまた“サウナ王”太田氏などそうそうたる面々によるプロデュース。安さだけが売りのサウナオアシスが、新たな運営会社のもとでどう生まれ変わったのか。

猥雑な大都会の人ごみをすり抜け、賑やかな雑居ビル感はそのまま。エレベーターを6階で降り、下足箱の鍵に付いたICタグを自動改札にタッチする。そのまま入館登録完了のようだが、みんなわからないからフロントに立ち寄る。大・中と書かれた手提げバッグには館内着。左右にずらりと、通路の奥まで並ぶロッカーは、番号関係なく空いている箇所を使用する。

サウナ&ホテル かるまる池袋(東京都豊島区池袋)館内は6階を基点に、下階がカプセルなど宿泊利用、上階がサウナや休憩利用に分かれ、2台のエレベーターで上下する。1つ上の階に移動したいのにわざわざエレベーターで…という気もするし、順番待ちの列が出来る状況ならばなおさら。浴室は9階にあって、小さなロッカーに館内着を、タオルはその場にあるものを使う。

obj-evt-openメインとなるのは岩サウナ、ケロサウナ。前者は、日本三大花崗岩の庵治石をサウナストーンとして使用しており、アウフグースを開催。この日は佐世保のサウナサン足立支配人によるイベントとあって、事前に大抽選会が催され、見事に落選。ケロサウナではセルフロウリュが出来る。夜が進むにつれ、どちらも順番待ちの列となる人気ぶり。

蒸サウナは円筒状の小空間。スーパー銭湯でたまに見る、日焼けマシンのようなサイズ感。小さな扉の向こうはもくもくと霞んでおり、肌が触れ合いそうな距離感だという。そして、薪サウナはオープンに間に合わず。

サウナ&ホテル かるまる池袋(東京都豊島区池袋)水風呂は超低温10℃未満と、約25℃が隣り合う。ジェット風呂の33℃は水風呂というより、ぬる湯のような気もするし、屋上階の一人用14℃もよいが、そこまでに身体は冷めているし。世間では一般的な16℃〜18℃の水風呂を作らなかったのが、むしろ潔い。

炭酸泉の配置と、室内階段で上がっていく感じが、かつてのオアシスを思い出させる。外気浴スペースからは東武百貨店など池袋駅前ビル群を眺め、展望風呂は大都会にいることを忘れさせてくれる贅沢。躯体だけを生かし、すべてを造り替えたであろう大工事はさすが。

サウナ&ホテル かるまる池袋(東京都豊島区池袋)休憩スペースも充実しており、コワーキングスペース、さらにライブラリー風の通路を進むと、ひとり用のボックス(上下段)、数多くのリクライニングシート。約1万冊の漫画や雑誌、VOD、電源、フリーWi-Fiなどを備え、ここだけでも一日中過ごせるのではないかと。食事処はタッチパネル注文で、オロポ、ヤクマン、メガジョッキなどサウナー好みのドリンクも。

サウナ&ホテル かるまる池袋(東京都豊島区池袋)すべてが最新の洗練された雰囲気でありながら、どことなく和風モダンな意識すら感じさせる。女性店員さんがハイカラな袴姿だからか。「かるまる」とあえて日本語で、ちょっとダサいネーミング(失礼)したのも意図がありそうだし、いままでにないサウナ店の新発想とも言える。しばらくは人気が継続しそうだし、混雑必至だろうけど、こんどは堕落するつもりで早い時間に訪ねたい。



サウナ&ホテル かるまる池袋
住所/東京都豊島区池袋2丁目7−7 [地図]
電話/03-3986-3726
交通/東京メトロ池袋駅C6出口より徒歩1分
     JR池袋駅西口より徒歩4分
料金/一般料金2,980円、60分コース1,480円
     深夜割増1,980円(24:00〜4:00に入館・在館)
     早朝料金1,980円(4:00〜9:30に利用)
時間/11:30〜翌10:00