横浜×阪神(横浜スタジアム)思い返せば昨年も4月は大きく負け越した。しかし4月の失速は、今年もCS進出というジンクスではないはずだ。やはり序盤からかっ飛ばして、シーズン終盤には優勝争いの中心でいてほしい。皆がそう願っていたはずではないのか。先発の今永は、足が攣って前回途中降板したことが尾を引いているのだろうか。4番福留にしてやったりのタイムリーを浴び、先制を許す。こうなると弱気なファン心理を隠せないが、すぐさま逆転したからライトスタンドは大喜び。エラーにつけ込んで2点をリード。

横浜×阪神(横浜スタジアム)今永は車の運転中に、敵チームのチャンステーマを聞くのだとか。重圧の雰囲気に呑まれないために。意識の高さは大したものだが、今日は実際にチャンステーマを聞きたくなったのか。無用なフォアボールから満塁とし、押し出しで勝ち越し点を許すと、結局は打者一巡。猛虎襲来とはよく言ったものだ。寒空の下、じっと座ってチャンステーマを聞かねばならぬ我々のことも考えてほしい。

連戦を見据えれば中継ぎピッチャーを無駄遣いしたくないのはわかるが、まさかそのあとバッターボックスに立つとは。そして次の回にもマウンドに上がるとは。さらに一発を浴びてまたも失点するとは。コメント上手な今永だが、こんな悪夢を見せられたら、どんな反省の弁を述べようとも納得はできない。

横浜×阪神(横浜スタジアム)CSもWBCも。「最後のバッター多いな…」と本人も気づいているようだが、筒香は気負い過ぎているのか。7回は一発同点、最終回は一発逆転サヨナラの場面で、いずれもバッターボックスには筒香。10試合目にしていまだ快音聞かれず、本人はもがき苦しんでいるかもしれない。しかし、大声援に応えてこそ4番の仕事。「ホームランは野球の華」とは言うが、筒香が目覚めたとき、ようやくチームがひとつにまとまるのかもしれない。