横浜×中日(横浜スタジアム)真昼間にファームの試合を観戦し、恵びす温泉で汗を流したあとは、再びハマスタへ。ともに借金5で同率3位の中日を迎えての対戦。ハマの番長こと、三浦大輔が25年目のマウンドに立つ。この3連戦のいずれかに先発と発表になった時から、チケットは飛ぶように売れたという。そんなわけで今夜は満員御礼の28,080名。ほころびが生じた先発投手陣の穴を埋めるべくして、いかに三浦待望論が大きかったかと思わせる出来事だ。

横浜×中日(横浜スタジアム)しかし現実とは酷なもの。三浦の立ち上がりを容赦なく攻め立て、打者10人、計6失点の大炎上は見るに堪えない。2回以降はランナーを出すも無失点に抑えたが、ボールが先行すれば自然と拍手が沸き起こり、ストライクを取るたびに、そしてアウトを取るたびに大拍手で労う。偉大な投手に対して感謝だの尊敬だのと言うファンもいるが、そこは勝負の世界。それは引退登板の時に言えばいい。今夜、三浦は全力で立ち向かったはずだし、いちばん悔しいのは三浦自身のはず。だから何も言うまい。

横浜×中日(横浜スタジアム)明るい話題と言えば、三浦の24年連続安打達成だ。歴代4位タイだという。若い野手陣も三浦に続けとばかりに奮起すればよいものを、せっかくのチャンスでも畳み掛けることができず、残塁の山を築く。今日挙げた得点は梶谷、白崎のタイムリーによる3点だけ。対する中日は攻撃の手を緩めず、打ちも打ったり18安打13得点。とどめは藤井による満塁弾だった。10点差まで広げられてしまってはもうお手上げ。序盤に大炎上して、中継ぎも崩壊し、最後も締まらない。まるでひと昔前の横浜を見ているようだ。明日は熊原健人の初先発。ルーキーの奮起に期待したい。