横浜×ヤクルト(横浜スタジアム)まるで2つの試合を観たかのようなぐったり感。ひと昔前ならヤクルトとの対戦は、いつもこうだった気がする。大きな違いは、ハマスタが満員の大歓声に包まれていることか。

投手陣で勝る横浜は砂田毅樹の大乱調で序盤に大量失点を喫し、一方で館山攻略に大苦戦。しかし、横浜自慢の盤石の中継ぎリレー、そして驚異の追い上げ、大興奮の逆転グランドスラム。最後はきれいに締まらなかったけど、うまく逃げ切っての勝利。大雑把に言えばこんな展開。

横浜×ヤクルト(横浜スタジアム)試合のキーマンはエリアン・エレラ(#42)だ。最初の失点のきっかけは、エリアンの後逸から。打つ方では打率2割そこそこで、打順は2番。せっかく獲った助っ人だけど、使い所はいまだ手探り状態。

3球三振で溜息を吐かせ、3打席目にしてようやく飛び出した本日初ヒットは外野フェンス直撃。ロペスの一発などで1点差まで詰め寄り、そして迎えた8回裏。ヤクルトのピッチャーは4人目のルーキ。山田の送球エラーをきっかけに塁を埋め、2アウト満塁のフルカウント。押し出しでもいいとスタンドが祈るなか、高々と舞い上がった打球は、見事にスタンドイン。

横浜×ヤクルト(横浜スタジアム)ヤクルト最後の攻撃をビシッと締めればよいものを、またしてもエリアンは打球を後逸して、これが失点に。おいおい頼みますよ、エリアンさん。もともと陽気でないカリビアンは、お立ち台で反省の弁を口にする。打てるのか打てないのか、巧いのか下手なのか、今後も応援はするけれど、よくわからないガイジンさんだ。