お台場の大江戸温泉物語や水道橋のラクーアなど、都内にはラグジュアリー路線とでも言うべき大型温浴施設は多い。浅草ROXまつり湯もそのひとつと言えるだろう。浅草寺や花やしきなど、浅草は東京観光の定番にして多くの観光客で賑わう。まつり湯は観光ついでの入浴はもちろん、翌朝までの宿代わりとしても便利な施設だ。
浅草ROXの名は、浅草六区に由来する。明治初期に形成された歓楽街で、昭和の中頃までは映画館が軒をつらね、流行の発信地であった。この界隈には現在、浅草演芸ホールなどの寄席が数軒と場外馬券場があって、街を行き交う年齢層はだいぶ高い。浅草ROXはかつて映画館や演芸場があった場所。松竹の撤退とともに複合型商業施設となった。まつり湯はROXの6階〜7階にて営業している。
国際通りに向いて専用エントランスを設けているが、エレベーターホールは西友側からも通じている。つまりどちらから入っても同じ。7階のフロントでは下足箱の鍵と引き換えにリストバンドを、そしてタオルと館内着の入ったバッグを受け取る。広々とした脱衣所には無数のロッカーが並んでおり、浴室へと通じている。
人工温泉、変わり湯、海水風呂、トルマリン風呂と湯船は多彩だが、正直言ってどれも印象に欠ける。この手の大型施設にとって温泉が湧出していないことはウィークポイントと言えそうだが、それを補う個性的な(何度でも入りたくなるような)湯船が1つでもあれば。幅広い世代の利用を考えれば薬湯があってもいいし、いま流行りの炭酸泉でも。
ひすい露天風呂からは、確かにスカイツリーも見えるが、塀から見下ろせば、道を挟んで真正面にフットサルコート。街の景色を眺められたら良いけど、ビルが建ち並ぶ浅草にあってはやはり無理。スカイツリーだけの景色はつまらない。
サウナは2室あって、うち1室はスチームサウナ。もう1室は高温のボナサーム式。背中側の背面から熱気が室内を満たす。身体に負担がかからない方式だ。観光客の多い施設だからか、サウナも水風呂も常に貸切状態だった。
休憩室は数多くある。仮眠室は脱衣所に隣接しているから男性専用。フルフラットシートが並び、室内は薄暗い。6階にはテレビ付きリクライニングシートの休憩室が2室あって、違いはアロマの香りあり/なし。それぞれに女性専用エリアを設けている。食事処はテーブル席のほか、宴会対応の大広間(120帖)。メニューも豊富だが、大型施設だからと期待していたぶん肩透かし。22時以降は深夜メニューに切り替り、深夜2時まで営業。週末は歌謡ショー、落語会、お笑いショーなどを開催している。家族や仲間とわいわい賑やかに過ごすにも、もってこいの場だ。
今回は雑誌「温泉博士」のクーポン(1,000円引き)を利用したが、通常料金ならばそれに見合う価値を見いだせず。もっと浅草らしさを打ち出したり、まつりの賑やかさを演出したり、いっそのこと神輿を担ぐくらいの威勢の良さがあってもいい。
浅草ROXまつり湯
住所/東京都台東区浅草1-25-15 [地図]
電話/03-3836-7878
交通/つくばエクスプレス「浅草駅」A1出口より徒歩1分
東京メトロ 銀座線「田原町駅」より徒歩5分
都営浅草線・東武伊勢崎線「浅草駅」より徒歩8分
料金/大人2,365円、小人1,234円、幼児無料
深夜割増(24:00〜5:00)30分につき 260円
※大人は中学生以上、小人は3才以上小学生以下
時間/(月〜土)10:30〜翌9:00
(日曜日)10:30〜23:00
年中無休









