
オープンから10日経っても大盛況の館内は、券売機に1人ずつ、フロントには3人のスタッフがお出迎え。昼ピークを迎え、大混雑する食事処を横目に階段を上がると、2階には浴室。檜風呂はマイクロバブルの、いわゆるシルキーバス。週替わりの湯は甘草エキス配合。色がかなり薄まっていたところに、スタッフが入浴剤を追加しに来た。客が見ているというのに、手桶で直接投入するとは大胆すぎる。室内にはほかに、フィンランドスタイルの高温サウナと水風呂がある。

露天風呂は温泉岩風呂と人工炭酸泉、座り湯の3種類。室内も含めて、ジャグジーなどを設けなかったのは最近の流行りか。温泉は地下1,000mから湧出し、かすかな白さと硫化水素臭が特徴。さらさらとした肌ざわりも感じられ、さがみ湖温泉うるりほどの個性はないが、泉質的には似ている。岩風呂は上下2段で温度が異なり、あつ湯は43℃のしっかりとした熱さだ。のどかな山の景色を眺めるから、高尾山に登らずとも旅行気分が味わえる。


京王高尾山温泉 / 極楽湯
源泉/京王高尾山温泉(単純温泉)
住所/東京都八王子市高尾町2229-7 [地図]
電話/042-663-4126
交通/京王高尾線高尾山口駅隣接
国道20号線「高尾山口駅前」交差点より駅裏手へ
※駐車場約110台分あり(3時間まで無料)
料金/(通常)大人1,000円、子供500円
(シーズン料金)大人1,200円、子供600円
※大人は中学生以上、子供は4歳〜小学生、3歳以下無料
※シーズン料金は2015/11/14〜11/30・2016/1/1〜1/3・GW
時間/8:00〜23:00、年中無休


高尾山温泉のオープンに先立って改築された高尾山口駅は、建築家の隈研吾氏が手掛けた。駅の連絡通路はエントランスから期待が高まる。