東海大相模×向上高校全国一の激戦区、今年は190校が出場した神奈川県大会。わが母校・東海大相模は、準決勝の横浜高校との大一番を乗り越え、決勝戦まで駒を進めた。もう1つのブロックを勝ち進んできたのは向上高校。全国的な知名度はいまひとつだが、春の関東大会準優勝の実力派。相模としては油断禁物だ。さぁ、頂点まであと1試合。甲子園への切符を賭けた熱き戦いが行われた。

東海大相模×向上高校東海大相模は本格派投手4人を擁し、今年は投手力にも期待が持てる。そう聞いていたが、先発の吉田凌君(#11・2年生)は立ち上がりに緊張もあったか、フォアボール、盗塁、さらには送球エラーも絡み、いきなりランナーを3塁に置く展開。向上高校応援席はますますヒートアップしていくが、ここは得点を許さず。それどころか、圧巻の奪三振ショーを見せてくれた。なんと大会タイ記録となる20奪三振。

東海大相模×向上高校東海大相模×向上高校
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打力でも向上を圧倒。初回に杉崎君のソロホームランで先制すると、中盤以降は打線爆発。打ちも打ったり19安打13得点。相模の応援席は大盛り上がりのまま試合終了の時を迎えたが、最後まで熱い声援を絶やさず送った向上応援席も立派だった。



一二三慎太(現阪神)の2010年以来、9回目の神奈川県大会優勝。東海大付属では四高(南北海道)、甲府(山梨)、望洋(千葉)も甲子園の切符を手にしており、こんどはタテジマのプライドを全国に見せつけてやってほしい。