横浜×中日(横浜スタジアム)後半戦に巻き返しを図りたい横浜にとって、ひとつ上を行く中日戦は絶対に負けられない。初戦は引き分けに終わり、2戦目の今夜は久保康友(#27)が先発。目下4連勝中のベテラン右腕だ。

ところが先頭の藤井にいきなり3塁打。そして内野ゴロの間に失点を喫す。2回に谷繁に3ランを浴びるなど、今日はまったくいいところなく4回5失点で降板。谷繁は26年連続本塁打の球界新記録を樹立した。

横浜×中日(横浜スタジアム)ところで、先月の月間MVPに輝いた山口俊。試合に先立って表彰式が行われた。緊張の面持ちで表彰台に立つも、晴れ舞台が似合わない男だ。何しろ昨夜はわずか5球で危険球退場したのだから。これは先発投手での球界最短記録。しかも、アウトを1つも取れずに2失点というオチまで残したのだから、月間MVPなんて一瞬の輝きでしかなかった。

横浜×中日(横浜スタジアム)久保の降板により、山口は2番手として登板のチャンスを得るが、昨夜のリベンジどころか定番の「どすこい劇場」を披露。

先頭打者をいつものごとくフォアボールで歩かせると、ゲッツーを奪うも、そのあとセンター前に3連打を浴びて1失点。次の回も連続三振で2アウトを取っておきながらの1失点。メンタルの弱さは折り紙つきだが、我々は「山口を温かく見守るために」観戦しているのだろうか。スタジアムDJ氏の「スタンドから逆転の空気を作っていきましょう!」との掛け声は無茶振りだ。

横浜×中日(横浜スタジアム)横浜の得点は、初回が満塁からのワイルドピッチ。2回がブランコの2夜連続のホームラン。打線の繋がりを欠き、濱田達郎をはじめとする投手陣を打ち崩せず、序盤の計3点どまり。

粘りもなく見せ場もなく、こんな試合をやっていたら上は見えてこない。今夜はただ谷繁の記録樹立を温かく見守る日であった。