横浜×巨人(横浜スタジアム)横浜×巨人(横浜スタジアム)横浜×巨人(横浜スタジアム)

前日の雨天中止で仕切り直しとなった本拠地横浜スタジアムでの開幕試合。心配された雨も午後にはやみ、開門前にはチケットを買い求める客の列ができていた。「友の会」はファンクラブに吸収され、特典チケットの引き換えでも列に並ばなくてはならないが、今年から外野席も全席指定に。これまで公然と行われていた複数席の確保を避ける狙いだろうが、これまでと同じ金額を払って(スペシャル会員)、なおかついちいち面倒くさい。グッズショップでも入場制限があったし、入場ゲートもごった返す始末。と、これは開幕試合ゆえの混雑か。

横浜×巨人(横浜スタジアム)かくして迎えた巨人との初戦を託されたのは、中日からやってきた左腕のソト(#61)。杉内との投げ合いとなったが、両投手とも四球が得点に絡むふがいない内容。1点ずつ小刻みに得点を重ねる巨人に対し、横浜は3回裏にブランコの3ランホームランで逆転し、杉内をマウンドから引きずり下ろすが、ソトも球数が多くいっぱいいっぱい。勝ち投手の権利を得ずして5回半ばに降板。

横浜×巨人(横浜スタジアム)ピンチを救うべく登板した加賀は、バースデーファンファーレの高橋由伸を敬遠するが、続く長野も歩かせて満塁に。この状況を若手の佐藤祥万に担わせるなど役者不足もいいところ。脇谷、坂本に痛打され、結局は3点を追いかける展開となってしまった。巨人はこの回に打者一巡、一挙6点を奪う猛攻を見せたのであった。これまでならチームにもファンにも諦めムードが漂うところだが、今年さらに強力となった打線に対する期待、それはファンの声援にも表れていた。

横浜×巨人(横浜スタジアム)圧巻だったのは8回裏、横浜の攻撃。ノーアウト1-2塁の場面で打席には石川雄洋。ファウルで1球粘るごとに大声援が沸き起こり、ようやく16球目で捉えた当たりは平凡なゴロだったが、気迫のヘッドスライディングで内野安打にしてみせた。ノーアウト満塁のチャンスは、内村の犠牲フライによる1点どまりだったが、終盤まで抜かりなく攻め立てる打線の意気を存分に感じさせてくれた。
(写真は今日・明日限定のジェット風船飛ばし)



横浜×巨人(横浜スタジアム)強力打線と比べ、ピリッとしないのが投手陣。村田らを3人で仕留めたルーキー三嶋、最終回に登板したソーサは今後も楽しみな存在だが、いまひとつ信頼感を勝ち取れない吉川にいたっては、ホークスでいったい何を学んだのか。1イニング目は3者凡退でむかしを知るファンをあっと言わすも、2イニング目は勝負どころでストライクが入らず、スタンドからは1球ごとに怒号が。挙句の果てには押し出しで追加点を許すなど言語道断。

しかし、まだ4試合を終えただけだが、投手陣のレベルアップ次第で今季こそよき戦いを見せてくれるのではないか、そう期待したい。