昨年7月、新宿歌舞伎町にオープンしたロボットレストラン。「総工費100億円」とは桁違いの金額だが、やたらと豪華な店内には巨大ロボットが出現し、さらにはセクシーな女性ダンサーがダンスで盛り上げるという新型エンターテインメントで話題を呼んだ。いつか訪ねてみたいと思っていたが、ついにその時がやってきた。

ロボットレストラン

ロボットレストランはさくら通り(コマ劇場跡に通じるセントラルロードの一本東側)に面しており、ガラス張りの店内にはロボットが2体置かれていた。そこはショー開演までの待合ラウンジで、外国のカジノをほうふつとさせるド派手な電飾とゴージャスな内装。

ロボットレストラン

レストランとはいえ、食事はあらかじめ用意された弁当(←意外と美味しい)が配られる形式で、2種類から選ぶ。ドリンクはペットボトルのお茶が付いてくるが、それ以外は開演前や幕間にも注文可。公演は基本的に1日3回(19:00、20:30、22:00。約60分)で、7日前から予約開始だが、当日は店の外でも受け付けていた。開演20分前より順次案内され、隣接するビルの地下2階にあるショー会場へ。ホールの端には2列ずつの客席があって、定員は90名。

ロボットレストラン

セクシーな衣装を身にまとったダンスチーム(女戦)が登場し、まずは和太鼓の演舞からスタート。爆音でひとしきり盛り上げたあとは、和から洋へと一転し、鼓笛隊を模したステージに。一幕一幕は意外と短いが、ダンスも太鼓の演奏も本格的。「ロボット対決」の趣旨はいまいち掴めず戸惑ったが、ショーも半ばにしてようやく巨大ロボット6体が出動。

ロボットレストラン
ロボットレストラン

高さ3mほどはあろうかというロボットは、実際にダンサーの手によって操縦され、腕や顔なども動く。音楽とダンサーの掛け声によって会場内の興奮は一気に頂点へ。クライマックスはネオンでデコレーションされた戦車と戦闘機、客席の頭上を1人用モノレールのようにダンサーがぐるぐると回り、なんだかわけがわからないけどエレクトリカルパレードの凝縮版、大人版。

ロボットレストラン

セクシーを売りにした「色物」を想像していたが、ショーそのものはハイレベルに完成されたエンターテインメント。気軽に楽しめる料金ではないかもしれないけど、新宿を巡回する宣伝トラックやメディア等で、いままで気になっていた方はぜひとも一度は訪れるべし。さすがは天下の歌舞伎町。楽しい夜だった。

ロボットレストラン-パンフレット
ロボットレストラン-パンフレット



ロボットレストラン