東横線元住吉駅より徒歩圏の銭湯といえば、武蔵小杉駅との中間(今井南町)にある今井湯、木月祗園町の祗園湯、そして木月4丁目の住吉浴場。苅宿の橘湯は1kmほど離れているし、また後日。

元住吉駅で降りて案内板を見て、駅周辺の地名にはいずれも「木月」が付いていることを知った。木月住吉町は木月の一部にしか過ぎない。なにか理由があるのかと調べてみたら、木月村→住吉村→中原町という変遷を経て、大正15年の駅開業時に住吉の地名を地名を残すべく、元の住吉村の意味で名付けたという(Wikipedia、駅名の由来より)。新○○という地名はよく目にするが、元××という発想は珍しい。

住吉浴場(川崎市中原区木月)住吉駅東口より綱島街道を渡り、セブンイレブンの角から木月4丁目商店会へ。しばらくすると住吉浴場が見える。最近このブログで紹介した中では川崎区台町のあけぼの湯と同じく、よくある外観。洋風瓦を急勾配で並べたこの屋根を何と呼べばよいのだろうか。コインランドリー併設、フロント式で小さなロビーもある。脱衣所から見える坪庭が洋風の外観とのギャップを感じさせる。

浴室に入ると壁側にカラン4つと立ちシャワー2つ、5-5の島が2列あって、反対側の壁側にカラン4つ。脱衣所に食い込むような配置でサウナがある。湯船は室内の奥に座湯ジャグジー、バイブラ湯、実母散薬湯の3つが並んでいる。温度計は46℃を指していたがあまり熱くは感じないし、袋詰めされた実母散が少なくて色もにおいもわずか。サウナは高温乾式だがいまいち物足りない温度だったので、途中で退席。座面にバスタオルが1枚敷いてあるのみだが、無料で利用できるのはありがたい。

総合点で勝負の合わせ技一本といったところか。タイル絵は湖畔の城をモチーフとした洋風の景色。銭湯のイメージといえば純和風だが、毎日利用することを思えば住吉浴場みたいな気軽さも良いはずだ。

住吉浴場(神奈川県浴場組合)
住吉浴場(川崎銭湯どっと混む)

住吉浴場
住所/川崎市中原区木月4-9-62 [地図
電話/
交通/東急東横線元住吉駅より徒歩6分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:30〜23:30、毎月2・12・22日定休