伊豆長岡温泉では多くの宿で日帰り入浴を実施しているが、入浴のみとなると十数軒に限られる。詳細は伊豆長岡温泉観光ナビをご覧いただきたいが、手軽に温泉を楽しむとすれば共同浴場がおすすめ。長岡地区には今回紹介する「湯らっくすのゆ」や「長岡南浴場」、源氏山東側の古奈地区には「あやめ湯」がある。

湯らっくすのゆ[長岡北浴場](静岡県伊豆の国市長岡)湯らっくすのゆはもともと長岡北浴場と言ったが、平成17年のリニューアルオープンを機に名称変更となった。同じくリニューアルされた南浴場が共同浴場の雰囲気を残しているのに対し、こちらは観光客を意識してか、隣接する「湯らっくす公園」には無料の足湯があり、また駐車場も備えている。また、南浴場が15時からの営業開始なのに対し、こちらは朝湯と13時以降であるため宿泊目的でない人も立ち寄りやすいのだ。大人300円の料金も魅力と言える。

南浴場やあやめ湯と同様、小さな券売機でチケットを購入する。脱衣所ではカゴを利用するが、ホールの一角に貴重品ロッカーがある。また畳敷きの休憩室もあるので、湯上りに寛いだり、待ち合わせにも利用できる。

浴室は横長の湯船1つとカラン4つ。お湯は43〜44℃に設定されているが、これは伊豆長岡のスタンダード。慣れない人にはピリピリ熱めに感じることだろう。扉を開けると露天風呂ではなく、ベンチが1つ置いてあるだけ。よしずで目隠ししている。洗い場には石鹸などの常備はないが、フロントで購入可能(ただし石鹸のみ)。こうした点が共同浴場の名残か、日帰り入浴を実施している旅館に気を遣ったのか、いずれにせよ長湯する施設ではないため客の回転は速い。

湯らっくす公園足湯伊豆長岡温泉伊豆長岡温泉

伊豆観光の締めにさっと立ち寄るのもよいだろう。湯らっくす公園の近くには国民新聞社主催の「全国温泉十六佳選当選」(昭和5年3月)の石碑が残されている。伊豆長岡が古くから親しまれてきた温泉であることの証であろう。

湯らっくすのゆ[長岡北浴場]
源泉/伊豆長岡温泉(単純温泉)
住所/静岡県伊豆の国市長岡157-5 [地図
電話/055-948-0776
交通/伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅よりバス8分「宗徳寺前」停下車すぐ
料金/大人300円、小学生200円
時間/6:00〜10:00、13:00〜21:00
     毎週火曜日定休

湯らっくすのゆ(伊豆の国市役所)
湯らっくすのゆ(イズハピ)
湯らっくす公園足湯(ほかなび.jp 東海版)
ようこそ伊豆の国へ(伊豆の国市観光協会)
伊豆長岡温泉観光ナビ(伊豆長岡温泉旅館協同組合)