蛇骨湯(東京都台東区浅草)浅草は江戸時代より東京きっての繁華街で、浅草寺や寄席などには毎日多くの観光客が訪れる。その浅草で江戸時代から続く銭湯が蛇骨湯だ。この地にあった蛇骨長屋が屋号の由来だという。国際通りと雷門通りの交わる田原町交番近くにあって、ふれあい通りから路地を入っていく。下町風情の佇まいかと思いきや、平成21年12月に内外装を改修しており、こざっぱりと都会風。券売機でチケットを購入し、フロントへ。ロビーは丸テーブル1つしかないが、インターネット接続のパソコンや携帯電話の充電器など、客層のツボを押さえている。

蛇骨湯(東京都台東区浅草)脱衣所はコの字に並び、浴室側に小さな休憩スペースあり。マッサージチェアや血圧計、体重計などを置いている。浴室は中央に島カラン、三方の壁側にもカランを配置。すべて固定式シャワー付きで、ほかに立ちシャワーも2つ。さすが浅草というべきか、地元客と少数の観光客とで夕暮れ時はほぼカランが埋まっていた。蛇骨湯では地下水を使用しているが、これが温泉法の規定を満たした温泉(冷鉱泉)。ウーロン茶を薄くしたような色の黒湯だ。カランでも温泉を使用しており、さらさらすべすべの肌ざわりが実感できる。

蛇骨湯(東京都台東区浅草)湯船はL字になっており、ボディマッサージとハイパワージェット(押しボタン式)、電気風呂の設備あり。浴室の壁にはタイル絵で女湯とにまたがって大きな富士山が描かれている。

露天風呂は4帖ほどの広さで、内風呂よりちょっと温め。お湯に浸かりながら脱衣所のテレビを眺めることができるのは、単なる偶然だろうがちょっと嬉しい。通路を挟んで水風呂と立派な庭。岩を積み重ねて1mほどの滝が流れ落ち、池には鯉が泳いでいる。開放感に乏しいのは屋根がかかっているためかもしれないし、忙しなく感じるのは客が多いためかもしれない。

蛇骨湯は銭湯でありながら温泉と露天風呂が楽しめて得した気分。浅草を訪れる観光客にはぜひ立ち寄っていただきたい。

蛇骨湯(東京都台東区浅草)

蛇骨湯(東京都浴場組合)
浅草観光.com(浅草商店連合会)


蛇骨湯
源泉/蛇骨湯(温泉法の温泉)
住所/東京都台東区浅草1-11-11 [地図
電話/03-3841-8645
交通/つくばエクスプレス浅草駅A1出口より徒歩3分
     東京メトロ銀座線田原町駅3番出口より徒歩3分
     東京メトロ銀座線・都営浅草線・東武伊勢崎線浅草駅より徒歩5分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナ別途200円
時間/13:00〜24:00、毎週火曜日定休(祝日の場合は翌日)

(追記-2019/6/3)
2019/5/31をもって閉店