極楽湯三島店は清水町との市町境、スーパーキミサワやハックドラッグとの複合施設「せせらぎパーク三好」にある。2007年10月オープンの直営店舗で、静岡県内では浜松佐鳴台店(FC)に続いて2店舗目。チェーン展開している温浴施設は内外装のコンセプトやサービスなどに一定の統一感があってほしいと思うが、各店舗ともあまりにも似通い過ぎているのが極楽湯。ホームページやパンフレットにいたってはビジネスホテルのそれらを見ているよう。裏を返せば、どこも変わらぬ安心感とでも言うべきか。券売機でチケットを購入し、フロントでリストバンドを受け取る。館内での飲食やマッサージなどの精算に使い、これらは退館時にまとめて支払う。ロッカーキーはまた別で、下足箱と合わせて100円ずつ用意が必要(返却式)。館内のいちばん奥に浴室があって、男湯と女湯はほとんど同じつくり。内湯として寝湯・立ち湯のジャグジー、電気風呂の3つが並んでおり、ほかに温泉を使用した日替わり湯。この日はアロマラベンダーだったが、もともと無色透明だからとはいえ、温泉に入浴剤とは珍しい。

露天風呂は内湯よりも広めにスペースを取っており、たいていは浴室内にあるはずのサウナや水風呂は、ここでは室外からの利用となる。この時期だと屋外(しかも屋根なし)の水風呂は冷たくて浸かる気にもならなかったが、そもそも衛生管理的によいのだろうか。水風呂以外は温泉を使用しており、2段式の岩風呂は上段が富士見の湯と名付けられている。文字通り、天候のよい日には富士山が遠望できるという。ちなみに露天スペースをぐるりと囲む塀の2か所にもガラスブロックで「富士見の窓」が設けられている。もっと数があってもよいのにと思うが、なかなか洒落た遊び心だ。さらに湯船は、ふちと一部床面のみヒノキでつくった檜風呂、壷風呂3つ、天然鉱石を床面に使用したうたた寝湯がある。植栽も多く、よく手入れされている。
温泉は地下1,300mから湧出し、泉温46.8℃、pH9.7とのことで、ややぬるっとした肌ざわりが特徴。塩素で多少ピリピリしたし、お湯が汚かったのがちょっと残念。ただし平日の深夜にも関わらず、多くの客が訪れていた。
さらに賑やかだったのは食事処。貸座敷で宴会をするにいたっては、まるで健康ランドの発想ではないか。そうでなくてものんびり過ごす人が多いのは、ファミレス並みにメニューが充実しているからか、それとも深夜まで営業しているためか。わずかなスペースだが、畳敷きの「うたた寝処」があるのも嬉しい。
三島唯一の銭湯「桜湯」が廃業してしまったため半ば仕方なく訪ねたが、予想以上に満足度は高かった。やはり店舗数日本一を誇るだけあって、施設とサービスは高い水準で確立されているように思う。欲を言えば、店舗ごとにもうひと工夫の独創性もほしいところだが。
極楽湯三島店
源泉/三島温泉自然の湯(単純温泉)
住所/静岡県三島市三好町4-23 [地図]
電話/055-991-4126
交通/伊豆箱根鉄道駿豆線三島広小路駅より徒歩17分
国道1号線三好町西交差点を三島駅方面へ150m
駐車場190台分あり
料金/(平日)大人700円、子供400円
(平日)大人750円、子供450円
※子供は4歳以上中学生未満。3歳以下無料
時間/9:00〜26:00、年中無休









