なにわ健康ランド湯~トピア(大阪府東大阪市長堂)急遽観戦することを決定した甲子園決勝戦。帰りの交通手段や宿泊場所など、何も決めないまま新大阪行きの新幹線に飛び乗ってしまった。ひと夏で2度の甲子園となれば、さすがに節約したい。土地勘のない大阪では、高速バス乗り場を探すのに苦労したが、なんとか帰りの足は確保。東京駅八重洲口まで4,800円!最後の1席だった!

となれば次は宿の問題。いちおう家を出る前に「大阪 健康ランド」で検索し、上位にヒットした「なにわ健康ランド湯~トピア」のトップページだけはプリントアウトしていたが、大阪到着後はそれ以上の情報収集が面倒になり、結局は同施設のある布施に向かった。ミナミの中心地・難波から近鉄で約10分の距離にあり、利便性はじゅうぶん。駅から真っ直ぐ徒歩5分のわかりやすい場所にある。

なにわ健康ランド湯~トピア(大阪府東大阪市長堂)各フロアでゾーニングした7階建のビル。1階にフロント、2~3階は女性専用、5~6階は男性専用、4階は食事処、7階はマッサージのフロアだ。フロントでは入館料を支払い、下足箱とロッカーの鍵を引き換えてもらったら、エレベーターで移動する。

男性の場合は6階がロッカー室(脱衣所)と隣接して仮眠室、5階が浴室で、その間は階段で上下する。フェイスタオルはロッカー室に用意があるものの、館内着は5階浴室入口にあるため、裸で階段を下りていくのだ。仮眠室との開口部には扉がなく、エレベーターホールとの出入口も同様。どこにいても行き交う裸の人が視界に入ってくるという、ずいぶん開けっぴろげな構造だ。

浴室には湯船各種と2つのサウナ、アカスリコーナーがある。バイブラ湯、寝湯ジャグジー、桧風呂、宝寿薬湯、日替わり湯、水風呂と、1つ1つは特別大きくないものの、ひと通りのニーズは満たしている。日替わり湯は「ハッカ風呂」で、ハッカオイルを使用した本格的な趣向のため、油膜が浮くし、においもするし。日焼けした肌にはありがたい清涼感だった。翌日は一転して「とうがらし風呂」。赤唐辛子がたくさん浮かんでおり、ピリピリとした刺激と発汗作用を実感できる。夏らしいユニークな試みだと思う。

高温のドライサウナは2ヶ所の扉から出入りできるL字型のつくり。中温サウナは床に砕石程度のヒマラヤ岩塩が敷き詰められており、大きなバスタオルの上で寝転んで汗を流す。いずれも室内は広い。浴室内の1ヶ所にまとめられた洗い場は、どことなく古さを感じさせるものの、ナイロンタオルやカミソリなどの備品は揃っている。

なにわ健康ランド湯~トピア(大阪府東大阪市長堂)仮眠室にはリクライニングチェアが数多く並び、前方上部には各局を映し出したテレビが並んでいる。土曜日の夜遅くに訪れたため仮眠室の空き状況を心配したが、若干の余裕があった。男女兼用リクライニングルームと有料仮眠ルーム(520円)は1階にあるので、そちらを利用してみてもよいだろう。4階食事処の大広間では毎週日曜日に歌謡ショーを開催しているという。また、7階ラウンジでは軽食類を24時間用意している。ちょっと休憩したいときにエレベーターホールわきのロビーしかないのが難点。喫煙所と化しており、のんびりくつろげる雰囲気ではない。しかし、総合的に考えれば低料金に見合った、むしろそれ以上の充足感はあるだろう。大阪の夜を満喫してからひとっ風呂、そして宿代わり。合計2,310円でひと晩過ごせるのは安いと思う。

なにわ健康ランド湯~トピア
住所/大阪府東大阪市長堂3-4-21 [地図
電話/06-6787-1126
交通/近鉄奈良線・大阪線布施駅より徒歩5分
     近鉄奈良線・JRおおさか東線河内永和駅より徒歩5分
料金/大人1,050円、小人470円(4歳~小学生)
     深夜料金(1:00~6:00)大人1,260円、小人630円
時間/24時間、年中無休