浴室は手前に洗い場とサウナ、奥に湯船という一般的な配置。カランは4、6-6の島式、5の列で並び、いずれも固定式のシャワーつき。ほかに立ちシャワーも2つある。サウナわきには水風呂もあるが、これって汲んで掛けるのか?というほどに小さい。湯船は2帖弱の座ジャグジーとバイブラ湯、そして3帖弱の薬湯。実母散を使用しているのだが、1人の職人さんによる手づくりなんだとか。一般的な入浴剤より高いし、浴槽も汚れるけど、湯上り感はやっぱり違う、と。茶色のお湯と独特のにおいも効きそうな感じがする。お湯はちょっと熱めだが、水で埋める人もいた。常連らしきおじさんいわく「あんまり熱くするなって言ってるんだけどな」。
背景画は湖畔に浮かぶ富士山。ペンキが剥げてあちこち黒ずんでいるのは、浴室全体もだ。浴室から出ると、1人のおじさんがベンチで横になって熟睡していた。「庶民的すぎて困っちゃうよ」とフロントのおかみさんは笑う。昭和37年創業らしく、「見ての通り建物はボロボロ、私もボロボロ」「いつやめてもいい感じだよ。早くみんな来てちょうだい」とのこと。おかみさんも庶民的なお人柄で、元気を分けてもらったような気がする。この調子なら10年20年先も安泰だ。
・平和湯(神奈川県浴場組合)
・平和湯(川崎銭湯どっと混む)
平和湯
住所/川崎市多摩区堰1-4-6 [地図]
電話/044-822-9010
交通/JR南武線久地駅より徒歩10分、宿河原駅より徒歩14分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
サウナは大人200円、小人100円
時間/15:00〜23:00(日曜日は14:00〜)
毎週木曜日定休