陣渓園(相模原市藤野町)陣馬の湯として3軒の旅館が点在するが、陣渓園があるのはその真ん中。通りから一段下がっているので、新旧2館が並んだ旅館の全景を眺めることができる。ホームページで確認すると、休館が昭和42年竣工、新館が昭和53年竣工とのこと。当時はレジャーブームで景気が良かったのだろうか。いまでは建物の内外にしっかりと年季が入り、鹿の剥製がお出迎えするロビーには昭和のにおいも感じられる。芸能人のサイン色紙も数多く飾られており、実はテレビなどでたびたび紹介されているようだ。もっとも有名なのは「ガキの使い」の罰ゲームの舞台として。つまりは廃旅館としてだが、そういう風格をも否定できない雰囲気だったりする。

平日の真昼間に客が訪れることを想定していないのか、何度で呼んでも音沙汰なし。ほかを訪ねてから再度訪れたところ、今度は出てきてくれた。建物が大きすぎて声が聞こえないのか、それとも完全に休憩モードだったのか。日帰り入浴したい旨を告げると、なんだか面倒くさそう感じだったし。何もかも平日だったのが悪かったのだろう。休日はきっとハイカーで賑わうのだと信じたい。

陣渓園(相模原市藤野町)お風呂は新館にあって、岩風呂風の湯船が1つあるのみ。ご丁寧に灯篭まで備えている。小さな湯船だというのにジャグジーが2ヶ所から激しく噴射していて、そのせいか浴室は湯気で真っ白。窓は開かないし、これはたまたまだが西日も強い。窓の外には川が流れ、人工の池があったり、山が見えたりするが、すぐ近くに道路があるため景色の半分くらいはフェンスで隠されている。お風呂については残念の一言。風呂あがりはロビーにてお茶をご馳走になることができる。急須セットが用意されており、セルフサービスなのだが。

陣渓園
源泉/陣馬の湯(泉質不明)
住所/相模原市緑区吉野1848 [地図]
電話/042-687-2537
交通/JR中央線藤野駅よりバス4分「陣馬登山口」停徒歩27分
料金/900円
時間/10:00〜20:00

旧ホームページ
藤野観光協会