「ホテルかずら橋」からの帰り道は、もと来た道を戻るのではつまらないので、国見山東麓で国道32号線と併走する県道32号線(祖谷街道)を通ることにした。「祖谷秘境の湯」の手前から分岐するその道は、幅員が狭く車1台通るのがやっと。急カーブの連続で、ハンドルを常に左右にきり、アクセルとブレーキを交互に踏む、難所中の難所だった。進行方向の右側には中津山西麓の切り立った崖が迫り、左側はその崖が谷底まで落ちている。落石している箇所も多い。途中にあった看板によると、祖谷街道は「池田町白地を起点に、東祖谷山村久保に至る道路で、明治35年に起工し、大正9年に完成。20年にわたる大事業であった」という。JR祖谷口駅付近まで約20kmの道のりだ。


発電所を通り過ぎ、しばらくすると「ホテル祖谷温泉」がある。ホテルかずら橋はケーブルカーで上がる露天風呂だったが、こちらはケーブルカーで下る温泉。のんびりしている時間がなかったので立ち寄らなかったが、秘湯ムード満点で、なかなか評判が良いようだ。祖谷温泉からしばらく走ると「風呂の谷」というバス停がある。こんな道に路線バスが走っていることは驚きであったが、それよりも驚くべき光景といえば、せり出した崖の上に立つ小便小僧。


道路をつくる際に発破しても崩れなかった岩で、谷底までは200mの高さ。小便小僧はかつて地元の子供たちが度胸試ししたという逸話にちなんでいる。ガードレールの内側で見ているこちらでさえ足がすくんでしまうロケーションだ。
発電所を通り過ぎ、しばらくすると「ホテル祖谷温泉」がある。ホテルかずら橋はケーブルカーで上がる露天風呂だったが、こちらはケーブルカーで下る温泉。のんびりしている時間がなかったので立ち寄らなかったが、秘湯ムード満点で、なかなか評判が良いようだ。祖谷温泉からしばらく走ると「風呂の谷」というバス停がある。こんな道に路線バスが走っていることは驚きであったが、それよりも驚くべき光景といえば、せり出した崖の上に立つ小便小僧。
道路をつくる際に発破しても崩れなかった岩で、谷底までは200mの高さ。小便小僧はかつて地元の子供たちが度胸試ししたという逸話にちなんでいる。ガードレールの内側で見ているこちらでさえ足がすくんでしまうロケーションだ。